はじめに
「勉強、もう飽きた…」
そんな気持ちになったこと、きっと誰しもありますよね。最初はモチベーション高く取り組んでいたのに、途中で集中力が切れたり、「なんでこんなにやらなきゃいけないんだろう…」と疑問を持ったり。特に長期間にわたる受験勉強や定期テストの準備などでは、そうした“飽き”や“倦怠感”はつきものです。
でも、そこで手を止めてしまうと、またゼロからやる気を出さなければいけません。それは効率も悪いし、なにより自信を失う原因にもなってしまう。
そこでこの記事では現役東大生ライターの「けんけん」が、「勉強に飽きたときの対処法10選」をお届けします。「やる気がない」「集中できない」…そんなときの“リスタートのスイッチ”を押す方法を、具体的に紹介していきます!
かくいう私も、なんども勉強に飽きてしまう時期がありました・・・。高校3年生の夏なのに、1秒も勉強をしない、なんて日が少なくありませんでした。そろそろ勉強に対するモチベーションを持たないといけない!そう思い自分なりにいろいろな対策を講じていたので、その中で良かった方法たちを紹介していきます!
「もうサボらなくてOK」になるヒント、ぜひ見つけてください。
1. 勉強する場所を変えてみる
私が一番にお勧めする方法です!
同じ机、同じ景色では刺激が足りず、脳が“飽きた”と感じてしまうことがあります。そんなときは、場所を変えるのが一番手っ取り早い対処法。たとえば…
- リビングで勉強してみる
- カフェや図書館に行く
- ベランダや公園で問題を解く
環境が変わると、自然と頭がリセットされ、「よし、もう少し頑張ろう」と感じられることが多いです!
2. 勉強科目をローテーション
同じ科目ばかりを何時間も続けていると、当然ながら集中力は下がります。そこで、1時間ごとに科目を切り替える「科目ローテーション」を試してみましょう!
例)
英語(1時間)→ 数学(1時間)→ 国語(1時間)
脳が新しい情報に触れるたびに刺激を受け、「飽き」が遠のいていきます。
3. タイマー勉強法で集中を復活
人間の集中力は平均で15〜30分が限界。そこでおすすめなのが「ポモドーロ・テクニック」などのタイマー勉強法。
やり方はシンプル:
- 25分勉強
- 5分休憩
- これを4セット繰り返す
時間を区切ることで集中が持続しやすくなり、飽きずに取り組めるようになります!

4. 「終わったら〇〇する」を用意する
勉強後にちょっとしたご褒美を用意すると、「あと30分だけ頑張ろう!」と踏ん張れるきっかけになります。たとえば…
- 好きなスイーツを食べる
- YouTubeを30分だけ見る
- スマホゲームを10分だけ
脳は「報酬がある」と分かると、前向きなエネルギーを出してくれるんです!
5. 友達と勉強を共有する
一人で黙々とやっていると飽きが来るのは当然。そんなときは、仲の良い友達と一緒に勉強するのも手です。
- 同じ問題を解いて時間を計る
- お互いに問題を出し合う
- 進捗をLINEで報告し合う
「自分だけじゃない」と感じると、不思議とやる気も戻ってくるものです。
6. ノートの取り方を変えてみる
勉強に飽きる原因のひとつに、「作業の繰り返しによるマンネリ化」があります。特にノートを取る作業は、無意識のうちに“ただ写すだけ”になっていることが多く、それが集中力の低下を招きます。
そこで試してほしいのが、「ノートの取り方を変える」こと。これにはいくつかの方法があります。
まずおすすめしたいのが「色を使う」こと。蛍光ペンをただ引くだけではなく、重要ポイントは赤、補足は青、例文は緑のように分けて書くことで、視覚的に情報が整理されます。これだけでもノートの見栄えが変わり、復習のモチベーションもアップします!
さらに「マインドマップ」も効果的です。これは、中心にテーマを書き、そこから放射状に情報をつなげていく手法。思考を視覚化するので記憶にも残りやすく、「考えるノート」になります。とくに社会や理科など、用語や因果関係が大事な科目にぴったりです。
また最近は「デジタルノート」を活用する人も増えてきました。iPadやタブレットでノートを取ると、イラストや画像を簡単に挿入できたり、手書きとタイピングを併用できたりと、自由度が高くなります。紙のノートに飽きたときは、ガジェットを取り入れるのもひとつの刺激になります。
ノートは“自分だけの参考書”です。自分が楽しくなるように、創意工夫してみましょう。
7. 動画教材で視覚的に学ぶ
文字だけを見ていると、どうしても脳が疲れてきますよね。そんなときこそ、「動画教材」の出番です。最近は、YouTubeや予備校のオンライン講座、学校の配信授業など、無料でも質の高い動画が充実しています。
動画学習の最大の魅力は、“見る・聞く・動く”という複数の感覚を使えること。とくに授業形式の動画は、「先生の声」や「話すテンポ」からリズムよく情報を吸収でき、活字とはまた違った記憶の残り方をします。
たとえば数学の公式も、ただノートに書き写すのではなく、動画で「なぜこの式が成り立つのか」を視覚的に説明されると、「あ、そういうことか!」と理解が深まります。理科の実験動画や社会の地理映像なども、“実際に見て感じる”ことで、苦手意識がグッと下がることも。
また、自分のペースで視聴できるのも大きなメリット。わからない部分は巻き戻して再生できるし、2倍速で見ることも可能。効率的に、かつ飽きずに取り組めるのが動画学習の強みです。
注意点としては、動画を見ること自体が目的にならないようにすること。見た後に必ずノートまとめや問題演習など“アウトプット”をセットにすることで、学習効果は何倍にも膨らみます!



8. 勉強のゴールを“具体化”する
「なぜ勉強しているのかわからない」と感じるとき、モチベーションは一気に低下します。ただ「いい成績を取りたい」「志望校に合格したい」という目標だけでは、勉強を続ける理由にはなりにくいのです!
ここで重要なのが、「勉強のゴールを具体化すること」。つまり、自分がどこを目指しているのか、なぜそれを目指すのかを、もっと“リアルに”言葉にしてみるということです。
例えば、「〇〇大学に合格する」だけでなく、「△△学部に入って心理学を学びたい。将来は人をサポートする仕事に就きたい」というように、“なりたい自分像”まで落とし込んで書いてみましょう。
また、短期目標も有効です。
- 次のテストで英語の点数を10点アップ
- 今週中に単語帳を20ページ進める
- 模試で全国偏差値を3上げる
こういった明確な目標があれば、やるべきことがハッキリし、迷わず勉強に取り組めます。
さらに、紙やアプリに「目標リスト」を書き出して、毎日チェックする習慣をつければ、飽きにくくなります。ゴールが可視化されると、“今やっている勉強”が目的につながっていることを意識でき、自然と集中力が高まります。
9. 「勉強しない時間」を意図的につくる
逆説的ですが、「あえて勉強から離れる時間をつくる」ことも、飽きを防ぐ大切な工夫です。というのも、私たちの脳はずっと同じことに集中し続ける構造にはなっていません。何時間も机に向かっていると、情報は入ってきても処理できなくなるのです。
ここで大事なのは、“ダラダラ勉強するより、思い切って休む”という発想。
休憩のおすすめ方法は以下のとおり:
- 10〜15分の仮眠を取る
- 音楽を聴いて深呼吸する
- 軽いストレッチや散歩をする
- 窓を開けて新鮮な空気を吸う
こうした“脳のクールダウン”を挟むことで、次に勉強を始めるときの集中力が高まります。まるで再起動したかのように、スッキリとした頭で取り組めるんです。
ポイントは、「あくまで意図的に休むこと」。気づいたらスマホを1時間見ていた、などの“無自覚な休憩”は逆効果。勉強前に「この時間だけ休む」と決めておけば、罪悪感なく休める上に、次の行動にもスムーズにつながります!
10. スマホやSNSとの距離を取る
勉強に飽きたときの最大の誘惑。それは、間違いなくスマホです。特にSNSやYouTubeなどは、気づけば数十分があっという間に過ぎている“時間泥棒”。一度手を伸ばすと、なかなか戻ってこられなくなるものです・・・!
だからこそ、スマホやSNSとの付き合い方を見直すことが大切です。
まず試してほしいのが「物理的に距離を置く」こと。たとえば、スマホを別の部屋に置く、ロック付きボックスに入れる、電源を切るといった工夫です。目に入らなければ、不思議と手も伸びません。
次に「時間制限アプリ」の活用。たとえば「Focus To-Do」や「Forest」などのアプリを使えば、勉強時間を可視化しながらスマホ使用も制限できます。ゲーム感覚で取り組めるので、学生にも人気です。
さらに、「SNSをやめる」のではなく「使い方を変える」こともポイント。たとえば、勉強用のアカウントを作って進捗を投稿したり、志望校仲間のアカウントをフォローしたりすれば、モチベーションに変えることもできます。
大事なのは、“受け身”でスマホを使うのではなく、“目的をもって使う”という姿勢。その意識だけでも、集中力の質がグンと変わりますよ。
おわりに
「勉強に飽きた」と感じることは、決して悪いことではありません。それだけあなたが毎日向き合っている証拠であり、真剣に取り組んでいるからこその反応です。問題は“飽きたときにどうするか”。今回紹介した10の方法は、どれもすぐに始められるものばかりです。
飽きや倦怠感は、“勉強そのもの”が嫌になっているのではなく、方法や環境がマンネリ化しているだけということも多いです。だからこそ、少し視点を変えるだけで、またスッと机に向かえるようになります。
あなたの中に眠っている「続ける力」は、工夫ひとつで呼び起こせます!今日からぜひ、自分に合った“飽きない仕掛け”を取り入れてみてくださいね。