「どの参考書を使えばいいんだろう……?」
「現役合格した人は、結局どれを使っていたの?」
受験勉強を本格的に始めると、誰もが一度はぶつかる「参考書選び」の壁。書店の棚には山のように並ぶ参考書、ネットでは無数のレビューやおすすめランキング……。どれが本当に“使える”一冊なのか、迷ってしまいますよね。
そこで今回は現役東大生ライターの「けんけん」が、現役で合格を勝ち取った先輩たちが「本当に使ってよかった!」と口を揃えて語る参考書たちを、教科ごとにご紹介します。文系・理系問わず、実際の勉強法や活用のコツも含めてお届けします!
【英語】単語・文法・長文、それぞれに“神本”あり!
英単語:『システム英単語』(駿台文庫)
通称「シス単」。現役合格者の使用率がとにかく高い単語帳です。
先輩の声:
「例文が載っていて覚えやすい!見出し語の語順が、実際の英文の出現頻度に近いから、覚えた単語がすぐ問題で出てきた。」
使い方のコツ:
1日50語×3周のように、繰り返し重視で進めましょう。赤シートと併用して、インプットとアウトプットを両立!
私は東大受験生の多くが使っているという理由だけでなんとなく『鉄壁』を活用していたのですが、自分のレベルにあっていない参考書だな・・・と思いながら勉強していました。
英語が得意でない自分にはシス単の方が向いていたのかなと受験を終えてから後悔しました・・・!
文法:『Next Stage 英文法・語法問題』(桐原書店)
文法・語法・イディオム・会話表現など網羅されており、大学入試の文法問題対策にバッチリ。
先輩の声:
「とにかく問題数が多くて演習に困らなかった。1冊で文法系をまとめられて効率が良かった。」
使い方のコツ:
1周目は間違いノートを作り、2周目以降はそこを重点的に復習。基礎がグラついている人は、まず『Evergreen』などの解説書と併用するのも◎。
長文読解:『やっておきたい英語長文シリーズ』(河合塾)
300語から1000語以上まで、段階的に読解力を伸ばせるシリーズ。
先輩の声:
「早慶志望だったけど、『700』『1000』は難しいけど本番の空気感に近かった。英文の質が良い!」
使い方のコツ:
時間を計って解く → 音読と精読 → 再チャレンジ。この3ステップで着実に力がつきます!
【数学】「網羅系」と「演習系」のバランスがカギ!
基礎〜標準:『基礎問題精講シリーズ』(旺文社)
解説が丁寧で、基本から入試レベルへの橋渡しとして最適。
先輩の声:
「教科書の内容じゃ足りないけど、いきなり青チャートは重すぎた。これはちょうどよかった。」
使い方のコツ:
最初から全部解こうとせず、自分の弱点分野だけ先に集中的にやるのもアリ。解法の暗記ではなく、「なぜその解法になるのか」を理解!
標準〜応用:『Focus Gold』(啓林館) or 『青チャート』(数研出版)
いずれも定番の「網羅系」参考書で、学校指定になっていることも多いです。
先輩の声:
「青チャートを3周したら、センター(共通テスト)数学は9割超えた!」
「Focus Goldの解説は論理的で納得感があった。」
使い方のコツ:
解答解説を丸暗記するのではなく、「考え方」「道筋」を身につけることが重要。章ごとに小テストを作って復習!
記述・入試実践:『大学への数学 1対1対応の演習』(東京出版)
難関大志望なら、避けては通れないシリーズ。
先輩の声:
「最初は難しいけど、1題をじっくりやることで思考力がつく。京大・東大志望の人には必須!」

【国語】現代文は「読み方」、古文・漢文は「基礎知識」から!
現代文:『現代文読解力の開発講座』(Z会)
論理的に文章を読む方法を徹底的に叩き込んでくれる一冊。
先輩の声:
「現代文が“なんとなく読む”から“分析して読む”に変わった。これで偏差値10上がった!」
使い方のコツ:
本文構造をマークしながら読む練習を。復習では「設問の根拠を本文にマーカーで引く」習慣をつけると効果的。
古文:『富井の古典文法をはじめからていねいに』(東進ブックス)
文法初心者でもスラスラ読める解説が特徴。
先輩の声:
「ゼロから始めたけど、これで助動詞・敬語までマスターできた。説明が本当にわかりやすい!」
プラスα:
単語帳は『マドンナ古文単語230』が人気。語源とイラストで覚えやすい!
漢文:『漢文ヤマのヤマ』(山川出版社)
句形と解法パターンをコンパクトにまとめた1冊。
先輩の声:
「正直これ1冊で共通テストレベルなら十分対応できた。語句チェックもついていて便利。」
【理科・社会】科目ごとに“定番”あり!暗記だけじゃ勝てない!
化学:『化学重要問題集』(数研出版)
網羅性と演習のバランスが絶妙。東大・京大・医学部志望者の愛用者多数。
先輩の声:
「最初は難しかったけど、理解を深めた後にやり直すとすごく力になった。繰り返しが大事!」
私もこの『化学重要問題集』を使用していました!難易度、問題数、解説・・・どれをとっても十分かつやりすぎていない内容で、個人的にも強くお勧めしたい一冊です!
物理:『名門の森』(河合出版)
難問も多いが、物理の“思考回路”を鍛えるには最適。
先輩の声:
「公式だけ覚えてた頃とは別人になれた。1問に時間をかけて考える姿勢が身についた。」
世界史:『詳説世界史(山川出版)+一問一答』
インプットとアウトプットをセットでやるのがコツ!
先輩の声:
「山川は文字多いけど、図版や資料もあって“歴史がつながる感覚”が得られる。一問一答で確認しながら読むと定着しやすい。」
【共通テスト対策】全科目の最強アイテム
『共通テスト実戦問題集』(河合・駿台・Z会など)
実際の形式に即した予想問題集。問題の質や傾向の近さが高評価。
先輩の声:
「本番2か月前から週1で全科目の模擬試験を解いた。時間配分の感覚がつかめた!」



参考書の使い方を間違えると効果半減!?意外と知らない“伸びる使い方”
いくら評判のいい参考書でも、使い方を間違えると成績は伸びません。実は、現役合格した先輩たちの多くが「参考書をどう使ったか」に強いこだわりを持っていました。ここでは、ありがちな間違いと、効果的な活用法を紹介します。
❌やりがちなNGパターン
1周だけで満足する
「とりあえず1冊やりきったし、次行こう」と思いがちですが、それは非常にもったいない!参考書は3周してやっと“自分のもの”になると思ってください。
答えをすぐ見る癖がある
「わからないから」とすぐ解説を見るのは、考える力を育てる機会を逃しています。最低でも3〜5分は自力で粘るようにしましょう。
まとめノートに時間をかけすぎる
カラフルなノート作りに何時間も使うのは、自己満足になりがち。本当に必要な部分だけ、コンパクトにメモをとるのが賢いやり方です。
✅伸びる人がやっている参考書活用法
「できた/できなかった」を記録する
1周ごとに○×△などで正答状況を記録して、復習の優先順位を明確にしましょう。間違えた問題には付箋やマーカーを!
音読・書き写しを取り入れる(特に英語・国語)
長文や例文は声に出して読み、ノートに書き写すと、記憶の定着率が大幅アップ。英語なら音源がある教材はシャドーイングもおすすめです。
“説明できる”まで理解する
「なんとなくわかった」状態で終わらせず、人に説明できるくらいまで深掘りするのがコツ。とくに数学や理科の解法は「なぜその解法になるか?」を考える習慣を!
📌ポイントは「インプット」と「アウトプット」のバランス
参考書を読む(インプット)だけでなく、自分で問題を解く・まとめる・説明する(アウトプット)を繰り返すことで、知識が定着し、得点力がついていきます。
「この1冊を完璧にした!」という成功体験は、次の科目や新しい教材にもつながる自信になります。参考書は“ただ読む本”ではなく、“自分を伸ばすためのツール”であることを意識して使っていきましょう。
最後に:参考書は「量より質」!自分に合った一冊を極めよう
紹介した参考書は、どれも現役合格者が実際に使って結果を出した“信頼できる”ものばかりです。でも、「有名だから」「難関大志望だから」といって、むやみに手を広げるのはNG。
重要なのは、
✅ 自分のレベルに合っているか
✅ 解説を読んで納得できるか
✅ 続けられる構成・分量か
この3点を基準に、自分だけの“相棒参考書”を選びましょう。そして、1冊を3周、4周と極めることが、何冊も中途半端に手を出すよりずっと効果的です。
先輩たちも、特別な天才だったわけではありません。
「コレだ!」と思える1冊と出会い、コツコツと努力を積み重ねた結果、合格を勝ち取りました。
あなたにも、きっとできる。
さあ、今日から“運命の1冊”と一緒に、合格への一歩を踏み出しましょう!