中学生のための社会科勉強法:現役東大生が教える、覚えるだけじゃない、理解する学び方

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目次

はじめに

中学生にとって「社会」という教科は、覚えることが多くて苦手意識を持つ人も少なくありません。地理では国や地域、地形や気候を学び、歴史では時代の流れや出来事を順に追い、そして公民では政治や経済、社会の仕組みについて学びます。どの分野も日常生活と密接に関わっているにもかかわらず、「覚えるだけの教科」と思われがちです・・・。

しかし、社会は「理解する」ことで記憶にも残りやすく、得点源にもなりやすい教科です!

そこで、この記事では現役東大生ライターの「けんけん」が、中学生が社会科を効果的に学ぶための具体的な勉強法について、分野別に詳しく解説していきます!

私も暗記が苦手で社会はテストの点数が伸び悩んでいました・・・。その際自分なりに勉強法を見直し苦手意識が若干和らぎました・・・!この記事が社会が苦手なみなさんの手助けになれば幸いです!


社会科が苦手になる理由とは?

まずは、中学生が社会科に苦手意識を持つ理由を整理してみましょう。

  • 暗記量が多いと感じる:年号、用語、地名などを丸暗記しようとすると限界があります。
  • つながりが見えない:歴史の流れや地理と生活の関連性など、知識がバラバラで覚えにくい。
  • 興味がわかない:政治や経済など、抽象的な内容が出てくると理解しづらくなる。
  • 勉強方法が分からない:どうやって覚えたらいいか分からず、つい後回しにしてしまう。

こうした理由が重なると、定期テストでも点が取りづらくなり、さらに苦手意識が強くなってしまいます・・・!


社会科の学習を楽しく・効果的にするためのコツ

興味を持つことが何よりも大切

社会科は実は「物語」や「身の回りのこと」を扱う教科です。歴史はドラマのように登場人物の思惑や背景があり、地理は旅行気分で世界や日本を学べ、公民はニュースとつながっています。

まずは自分が興味を持てる部分からスタートするのが成功のカギです!

好きな戦国武将がいるなら戦国時代から、旅行が好きなら地理の観光地から入ってもOKです。興味のあるところから学ぶことで、知識がぐんぐん吸収されるようになります。

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地理の勉強法:地図と図表を味方にする

地理は「位置」と「特徴」をセットで覚えるのがポイントです!

白地図を使って記憶を強化

白地図(何も書いていない地図)を使って、自分で県名、都市名、河川名などを書き込んでいくと、自然に場所が頭に入ってきます!手を動かすことで記憶の定着率が格段に上がります。

統計グラフや資料集を活用

地理では「統計資料」や「グラフ問題」も頻出です!たとえば、「米の生産量が多い都道府県」などのランキングや、生産の特徴を資料から読み取る問題が出題されます。資料集を活用して、パターンを覚えておくとテストでも有利になります。

地理と生活をリンクさせよう

「自分の住んでいる地域はどんな地形?」「この季節に雨が多い理由は?」など、自分の生活とつなげて学ぶと、地理が一気に身近になります!普段の生活の中で「なぜ?」を持つ習慣をつけると、自然と地理の理解も深まっていきます。


歴史の勉強法:流れを理解してストーリーで覚える

歴史は単に年号や出来事を覚えるのではなく、「なぜそうなったのか?」を理解することが重要です。

時代ごとに“流れ”をつかむ

たとえば、戦国時代の前には室町時代があり、戦国の混乱を収めたのが織田信長である、というように、前後関係をセットで覚えると記憶がつながります。「時代の流れ」を理解することで、出来事が意味のある情報として頭に入ってきます!

歴史人物の「人物相関図」を作る

歴史上の人物の関係性を図にすることで、ストーリー性が出て覚えやすくなります。織田信長→豊臣秀吉→徳川家康という流れをビジュアルで理解できれば、より印象に残ります。

マンガや映像を活用

最近は歴史を題材にしたマンガやアニメも多く、勉強の導入にぴったりです!最初から教科書を読むのがつらい場合は、ビジュアルメディアから入って感情移入するのも一つの手です。


公民の勉強法:ニュースとリンクさせて理解する

公民は、現代社会の仕組みを学ぶ分野です。抽象的な内容が多く、つまずきやすい部分ですが、実は一番「今」に近い教科です。

時事問題と結びつけて学習

ニュースで取り上げられる「選挙」「国会」「円安」などは、まさに公民の範囲です。ニュースを見ながら、「これはどういうこと?」「授業で出てきた内容と関係あるかな?」と考えることで、記憶にも定着しやすくなります。

キーワードは図解で整理

「三権分立」「基本的人権」「日本国憲法」など、重要なキーワードは図にして整理しましょう。図解ノートを作ると、思考がすっきりし、テスト前の見直しにも便利です。

学校のワークを何度も解く

公民の問題は「ワーク」がかなり有効です。繰り返し解くことで選択肢の引っかけパターンや用語の意味が定着します。暗記だけでなく「用語の使われ方」にも注目して問題演習を進めましょう。


効果的な復習法と暗記のコツ

社会科における学習の成果を長期的に定着させるには、「復習」と「暗記法」を意識的に組み合わせることが不可欠です。特に中学生にとっては、覚えたはずの内容をテスト直前に見直して「あれ?これ何だったっけ?」と焦る経験をしたことがある人も多いでしょう。それは、「一度覚えただけ」では記憶が定着しないからです。

まず意識すべきは「復習のタイミング」です。人間の脳は、学んだことをすぐに忘れる傾向があります。これを表した「エビングハウスの忘却曲線」によると、24時間後には学んだ内容の70%以上を忘れてしまうと言われています。

だからこそ、「復習は当日中、遅くても翌日までに」を徹底しましょう!そして、3日後・1週間後・2週間後と、間隔をあけながら繰り返し復習することで、記憶が長期的に残るようになります。

また、単なる「読み返し」ではなく、「アウトプット型」の復習が効果的です。たとえば、教科書やノートを見ずに、白紙に自分の記憶だけで地名や年号、制度の名前などを書き出してみる。できなかったところだけを確認し、次回はそこを重点的に復習します。これを繰り返すことで、知識が脳に「使える情報」として定着します。

暗記のテクニックとして有効なのが、語呂合わせ・ストーリー記憶・イメージ連想法です。「鳴くよウグイス平安京(794年)」「いい国作ろう鎌倉幕府(1192年)」のような語呂合わせは古典的ながら非常に強力です。また、歴史人物をストーリー化して覚えると、年号や出来事も自然と頭に入ってきます。たとえば、豊臣秀吉の朝鮮出兵は「天下統一を果たした後に…」というストーリーでつなぐことで印象に残りやすくなります。

さらに、図や色を活用したノートづくりもおすすめです。関連する語句を色分けしたり、図解でまとめたりすると、視覚的な記憶が手助けしてくれます。社会科は“読む”よりも“見て覚える”のが得意な人にとっても相性が良い教科なので、視覚情報を積極的に活用しましょう。


テスト勉強の進め方:1か月前から逆算しよう

社会科のテストで安定して高得点を取るには、早めの準備がカギです!特に中間・期末テストの範囲は広くなりがちで、直前になってから焦っても「覚えきれない」「どこからやればいいかわからない」となってしまうケースが多いもの。そこでおすすめなのが、「1か月前から逆算してテスト勉強を計画的に進める方法」です。

まずはテスト4週間前(約1か月前)から、教科書やノートの内容を読み返して、大まかに範囲を確認しましょう!この段階ではすべてを覚える必要はありません。

「こんな内容をやったな」「この章は苦手だったな」といった感覚を取り戻すことが目的です。そして重要語句にマーカーを引いたり、疑問点にチェックを入れておくと、後で効率よく復習できます。

3週間前には、学校のワークや問題集に取り組みましょう。いきなりすべてを完璧にする必要はなく、まずは全問解いてみて、どこができて、どこが苦手なのかを把握します。間違えたところは「間違えノート」や「付箋メモ」などを活用して、見える化しておくのがポイントです。

2週間前になったら、間違えた問題や苦手な単元に絞って復習を進めます。この時期は、「覚えていないところを減らす」ことが目的になります。また、暗記すべき用語や流れをまとめた「自分だけのまとめノート」を作るのも効果的です。まとめることで頭が整理され、理解も深まります。

1週間前には、仕上げの段階に入ります。学校のワークをもう一度解き直し、覚えているかどうかを確認しましょう。全範囲を一気に見直すよりも、「できなかったところ」→「できるようになったところ」の順で確認する方が効率的です。可能であれば、模擬テストや過去問に挑戦して、本番を意識したアウトプット練習をすると良いでしょう。

テスト前日は、「新しいことを覚える」のではなく、「知っていることを確認する」ことに専念します。焦ってたくさんの情報を詰め込むと、逆に混乱してしまう恐れがあります。自分が作ったまとめノートや、暗記カード、ワークの見直しだけで十分です。

このように、1か月前から計画的に学習を進めていけば、知識が自然と定着し、本番でも自信を持って臨むことができるようになります。社会は努力が点数に直結しやすい教科だからこそ、地道な準備が大きな差になります!


まとめ:社会は“覚える教科”ではなく“理解する教科”

中学生にとって、社会科はただの暗記教科と思われがちですが、本質は「理解する」ことにあります!

地理では地域の特色と生活の結びつきを、歴史では時代の流れと人々の思いを、公民では現代社会の仕組みとつながりを学ぶことができます。

自分に合った勉強法を見つけ、興味を持ち、復習を重ねることで、社会は確実に得意科目になります。そして何より、社会の知識は「未来の自分」にとって必ず役に立ちます。ぜひこの記事を参考に、今日から社会の勉強を前向きに取り組んでみてください!

また、中学生理科の勉強法についても記事を書いているので、お困りの方はそちらもご参考ください!

また、社会を深く理解したい方、体系的に学びたい方、ペースメーカーが必要な方は塾や家庭教師の先生に頼るのも手だと思います!私たちは東大寺子屋という現役東大生によるオンライン家庭教師サービスを提供しているので、興味がある方はこのホームページよりチェックしてみてください!

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この記事を書いた人

学年:東京大学3年
学科:工学部
得意科目:数学・物理
座右の銘:初心忘るべからず
【受験を目指す皆さまへ一言】
勉強に不安を持つ方たちの役に立てるような記事を書けるようがんばります!

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