はじめに:なぜ「苦手克服」と「得意強化」が両立できないのか?
受験生からよく聞く悩みの一つが、「苦手科目をどうしたらいいかわからない」「得意科目ばかり勉強してしまう」というものです。
限られた時間の中で、すべての教科を完璧に仕上げるのは現実的に難しく、多くの人が「何を優先するべきか」で迷っています・・・!
しかし、実はこの「苦手の克服」と「得意の強化」は、どちらか一方に偏るのではなく、両方を“戦略的に両立”させることが可能です!
そこでこの記事では現役東大生ライターの「けんけん」が、実際に行っていた学習法や思考法を交えながら、「苦手を減らし、得意で突き抜ける」ための具体的な方法を紹介します!
苦手を克服するには“理解の根”を探すことから始めよう
「できない」の本当の原因は“わからないまま進んだこと”にある
多くの生徒は、「苦手=才能がない」と思い込んでしまいがちですが、実際には「わからないポイントを明確にしないまま、次に進んでしまった積み重ね」が原因であることがほとんどです!
たとえば数学が苦手な人の多くは、「因数分解でつまずいて、そのまま2次関数に入った」「一次関数の変化の割合が曖昧なまま応用問題を解いていた」など、基礎の土台が崩れたままになっているんです。
東大生がやっていた「原因分析ノート」のすすめ
苦手克服の第一歩は、「何がわからないのかを、具体的に言葉にすること」です!
東大生の中には、間違えた問題を次のように整理する「原因分析ノート」を作っていた人もいます:
- どんな問題だったか(例:因数分解の計算問題)
- どこで間違えたか(符号ミス、公式の誤用、問題文の読み違い)
- なぜ間違えたか(そもそも公式の意味がわかっていない、焦りで飛ばしてしまった)
- どうすれば防げたか(丁寧に式を書く、似た問題を3回解く)
私も実際にこのようなノートを作っていましたが、これを繰り返すことで、「自分のつまずきポイントの傾向」が見えてきました・・・!
苦手を“抽象的な不安”から“具体的な課題”に落とし込むことが、克服の第一歩です!

得意を伸ばすとは「武器を磨く」こと
得意科目が合格を決める“突破口”になる
どんな受験生でも、「ここなら点が取れる」という科目はあるはずです。
それを「得意科目」として意識的に育てていくと、入試本番では非常に心強い武器になります・・・!
実際、難関大学の合格者の多くが「この科目は8割以上確実に取れる」という得点源を持っています。
苦手を平均ラインまで引き上げるのと同時に、得意を“差がつくレベル”まで高めることで、合計点での勝負に勝てるんです。
「点が取れる人」の得意科目の伸ばし方
得意科目を伸ばす際のポイントは、“同じ問題ばかり繰り返さない”ことです。
- 難易度の高い問題に挑戦する
- 他の参考書に手を広げてみる
- 過去問や模試で実戦経験を積む
たとえば英語が得意な人なら、「長文を毎日読む」「過去問の英文を音読する」「英文解釈本で精読力を鍛える」など、量と質をバランスよく増やす工夫が必要です。
両立のカギは“配分”と“計画”
1日をどう使うかで成績の伸び方が変わる
「苦手もやらなきゃ」「得意も維持しなきゃ」と悩んでいる人にありがちなのが、毎日全科目に手を出して、どれも中途半端になるパターンです。
その結果、「勉強したのに伸びない」という状態に陥ります・・・!
おすすめなのは、1週間単位での学習計画を立てる方法です。
- 月水金は苦手科目メイン(例:数学と化学)
- 火木土は得意科目強化(例:英語と世界史)
- 日曜は演習・復習・模試の見直しに使う
このように、曜日や時間帯ごとに目的を明確にしておくことで、「今日は何をやるべきか」で迷う時間が減り、集中力のロスも防げます。
「苦手」とどう向き合う?メンタルの整え方が鍵を握る
「どうしてもこの教科は好きになれない」「勉強しても点数が伸びなくてつらい」
そんなふうに感じている受験生は多いはずです。けれど、その“気持ちの壁”こそが、苦手を克服する際に一番の障害となってしまいます。
苦手意識の背景には、次のような心理的要因があります。
- 「できない自分」に対する自己否定感
- 周囲と比べて落ち込むことによる学習意欲の低下
- 間違いを恐れて“新しい挑戦”ができない不安
ここで重要なのは、**「苦手=恥ずかしいこと」ではなく、「苦手=成長の伸びしろ」**と捉える視点を持つことです。
東大寺子屋では、単に問題の解き方を教えるだけでなく、「自分の弱点をどう受け止めるか」「間違いから何を学ぶか」といった学びに対する心の姿勢づくりにも力を入れています。
講師との対話を通じて、「失敗してもいいから、一歩踏み出す勇気」を育てる。
その積み重ねが、少しずつ苦手意識を薄め、自信へと変わっていきます。
まずは「完璧じゃなくてもいい」「昨日の自分より少し前へ進めればOK」と考えて、勉強へのハードルを下げること。
そうしたメンタルの整え方が、苦手克服の土台をつくるのです!



得意を“深める”ことで将来の選択肢が広がる
「英語だけは得意」「歴史なら誰にも負けない」
そういった得意分野は、受験だけでなく、将来の進路にもつながる“自分の武器”になっていきます!
得意科目をただキープするのではなく、一歩先の学びへ深めていく姿勢を持つことで、学力以上の可能性が開けます。
たとえば:
- 英語が得意 → 英検・TOEFLの受験や英語スピーチ大会に挑戦
- 数学が得意 → 数学オリンピックや難関大の過去問に挑戦
- 歴史が得意 → 史料読解や史論構成の練習で表現力も磨く
東大寺子屋では、こうした**「学校や受験の枠を超えた学び」**にも積極的に取り組めるよう、生徒の個性と興味を尊重した学習支援を行っています。
また、得意科目を深めていく中で、「将来この分野をもっと学びたい」「この学部に進みたい」といった進路の具体化にもつながっていくのです。
受験勉強を単なる“点取り競争”で終わらせないためにも、得意なことにはどんどん挑戦し、「好き」を「強み」に育てる姿勢を大切にしていきましょう。
成績は“習慣”で決まる——苦手も得意も日々の積み重ねがカギ
勉強において「才能」や「センス」よりも大きな差を生むもの——それは毎日の学習習慣です。苦手を克服するにも、得意をさらに磨くにも、いかに“日々の勉強”をうまく積み重ねられるかが大きく関わってきます。
「やる気がある日だけ勉強する」「気が向いた時にだけ苦手を復習する」というスタイルでは、当然ながら学力は安定しません。
反対に、1日30分でもよいので毎日継続できる人は、着実に理解が深まり、自信もついていくものです。
東大生の多くが共通して口にするのは、「勉強を“特別なこと”にしない」という姿勢です。
- 朝10分の暗記タイムをルーティンにする
- 夕食後の30分だけは必ず数学を解く
- 寝る前に音読して英語を“聞く力”にも変える
このように、無理なく生活に組み込む工夫こそが、成績アップの近道となります。
さらに、「短時間集中」の習慣をつけることで、長時間のダラダラ学習よりもはるかに効果的になります。
ポモドーロ・テクニック(25分集中→5分休憩)などを活用するのもおすすめです。
東大寺子屋では、生徒一人ひとりの生活スタイルに合わせた**“習慣化サポート”**も行っています。
「どうしても勉強が続かない」「やる気が続かない」といった悩みを解決するために、講師と一緒に1日のスケジュールを組んだり、やる気が出ないときの対処法までアドバイスしたりと、学力だけでなく学習習慣まで一緒に育てる指導を心がけています。
苦手を克服し、得意をさらに伸ばしていくには、「日々の小さな習慣の積み重ね」こそが何よりの武器。
今日から少しずつ、自分なりの“続けられる学習習慣”を整えていきましょう。
まとめ:苦手と得意、どちらも“伸ばし方”次第で可能性は広がる
受験勉強において「苦手をなくしたい」「得意をもっと伸ばしたい」と思うのは、すべての受験生に共通する願いです。
ですが、実際にその両方をバランスよく進められている人は、決して多くはありません!
苦手科目は、決して才能の問題ではなく、“どこでつまずいているか”を明らかにして、一つずつ理解を積み重ねていくことで、必ず克服できます。
一方で得意科目は、意識的に深掘りし、新しい視点や問題に触れることで、周囲と差がつく大きな武器になります。
重要なのは、一気に完璧を目指すのではなく、小さな変化を継続すること。
「昨日より少しだけ理解が進んだ」「今日は得意の英語で満点を取れた」——そんな積み重ねが、合格への道を確かなものにしていきます。
また、勉強は“方法”によって結果が大きく変わるものです。自分に合ったスタイルを見つけ、戦略的に取り組むことが、限られた時間の中で最大の成果を生み出すコツです。
また、もし今、
「苦手をどう克服すればいいか分からない」
「得意をどう活かせばいいのか迷っている」
そんな悩みを抱えているなら、東大寺子屋で学習相談をしてみませんか?
東大生講師が、あなたの今の状況を丁寧にヒアリングし、一人ひとりに合わせた学習戦略を一緒に設計していきます!
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