はじめに:苦手科目は誰にでもある
「数学がどうしても苦手」「英語の文法が覚えられない」「歴史の年代が頭に入らない」……こうした声は、中学生・高校生に限らず、大学受験生や社会人でもよく聞きます。苦手科目があるのは決して珍しいことではなく、むしろ“得意”と“苦手”がはっきりしているのは自然なことです。
しかし、「苦手だからできない」とあきらめるのは、もったいないと思いませんか?
実は、苦手科目の克服法には“コツ”があり、正しい考え方と方法さえあれば誰でも変われるのです。
そこでこの記事では現役東大生ライターの「けんけん」が、「どうしてその科目が苦手になるのか」「何から始めればよいのか」「継続して改善するにはどうすればいいのか」といった点を、具体的かつ実践的に紹介していきます!
私は数学や物理などの理系科目は得意だったのですが、英語がとても苦手でした。苦手で点数も伸びないためなかなか勉強もせず、ほったらかしにしてしまっていました・・・。しかし、英単語の勉強から始め、自分に合ったやり方を見つけてからは点数が上がり、だんだん勉強が楽しくなっていきました!みなさんも苦手科目に目を向け、点数をアップさせましょう!
苦手になる理由を知る:原因を探れば対策も見える
苦手科目には必ず“理由”があります!それは、以下のようなものがほとんどです。
知識の土台が抜けている
多くの苦手意識の正体は、「基本が抜け落ちている」ことです。
たとえば、数学で関数が分からない場合、一次方程式の理解が甘い可能性があります。英語で長文が読めないのは、単語力や文法の基礎が不安定なせいかもしれません。
私の場合では「英単語」がこれに当たりますね!
勉強の方法が合っていない
どれだけ時間をかけても、間違った方法では結果は出ません。例えば、暗記が中心の社会科を「理解重視」で進めてしまうと、必要な情報が定着しません。逆に、数学の問題をひたすら暗記しようとすると、応用が効かなくなります。
苦手意識からくる“やらない習慣”
一度「苦手だ」と思ってしまうと、無意識に避けるようになります。そして、避けるからこそ、どんどん実力が落ちていき、ますます苦手になる……という負のスパイラルが生まれます。

“できない”を“できる”に変える思考法
勉強をしていると、「自分はどうしてもこの科目ができない」「何回やっても覚えられない」といったネガティブな気持ちになること、ありますよね。
でも、その“できない”という気持ちは、少しの考え方の工夫で“できる”に変えることができます。このセクションでは、具体的な思考の転換法を紹介します!
「できない」は今の自分の状態を示しているだけ
まず大前提として知っておいてほしいのは、「できない」というのは未来永劫できないという意味ではないということです。「今この瞬間はまだ理解できていない」「この問題はまだ解けない」――その“まだ”を付け加えるだけで、気持ちは大きく変わります。
「できない=向いてない」「センスがない」と決めつけるのではなく、「じゃあどうすれば理解できるか」と自分に問いかけてみましょう。その小さな疑問が、行動の第一歩になります。
失敗やミスは“できる”へのヒント
間違えたり、解けなかったりしたとき、多くの人は「自分はダメだ」と落ち込みがちです。しかし、実は間違いこそが成長の最大のヒントになります。
例えば、英単語を10個覚えようとして3個しか思い出せなかったとします。そのときに注目すべきなのは「覚えられなかった7個」ではなく、「どうしてその7個が覚えられなかったのか」という点です。「似た単語と混ざってる?」「読み方がイメージしにくい?」――そうした原因を突き止め、次に活かすことで、1回の失敗が大きな“できる”につながっていきます。
成功のイメージを持つ
“できない”と思い込んでいると、脳はその前提で動きます。「どうせできないから」と適当にやったり、途中で投げ出したり。これでは成績は伸びません。
そこで有効なのが、「できるようになった自分」をイメージすることです。例えば、次のテストで社会の点数が10点上がっている自分、友達に数学を教えている自分、先生に「頑張ってるね」と言われている自分――そうしたポジティブな未来の姿を想像してみましょう。イメージが明確になると、そこに向かって行動する力が自然と湧いてきます。
小さな成功を積み重ねる
いきなり全てを“できる”ようにしようとすると、かえって挫折しやすくなります。そこで大切なのは、小さな成功体験を積み重ねることです。
たとえば、「今日は10問中5問正解した」「昨日よりもノートがきれいに書けた」「今日は30分間集中できた」――そんな些細なことで構いません。その1つひとつの成功が自信となり、「もしかして、できるかも」という気持ちを育ててくれます。
周囲の人に頼ることも“できる”への道
自分ひとりで抱え込まず、友達や先生、家族に相談することも“できる”を引き寄せる大事な手段です。苦手なところを質問したり、自分の理解が合っているか確認してもらったりするだけで、視点が変わり、新たな気づきを得られることがよくあります。
「聞いたらバカにされるかも」と思うかもしれませんが、誰もが何かを“できなかった”時期を通ってきています。むしろ、質問することは“できるようになりたい”という強い意思の証なのです。



科目別!苦手克服の実践テクニック
ここからは、科目別に苦手克服のポイントを紹介します。
数学:手を動かすことで理解が深まる
数学が苦手な人に多いのは、「解法を読むだけ」「解説を聞くだけ」という勉強法。数学は“実技”のようなものなので、実際に手を動かして問題を解くことが絶対条件です。
- 基礎問題を繰り返し解く
- 解けた問題も解き直す
- 分からなかった問題には必ず印をつけて復習
この「繰り返し+反復」が、確実に力をつけてくれます。
英語:単語・文法・音読の3本柱
英語が苦手な場合、まずは単語と文法の基礎を固めましょう。難しい英文にチャレンジする前に、中学レベルの単語や文法を完璧にしておくことが近道です。
加えて、音読を取り入れることで、リズムや文構造への感覚が身につき、読解力やリスニング力も伸びやすくなります。
社会・理科:図やストーリーで覚える
暗記が多くてつまらない、と思われがちな社会や理科。
でも、年号をストーリーでつなげてみたり、図やイラストで整理してみると、一気に理解が進みます。
- 自分で年表を作ってみる
- 地図や図表を使って“見える化”する
- 歴史人物をキャラ化してみる
「覚える」のではなく「つながりで理解する」ことで、記憶に定着しやすくなります。
より具体的な対策を知りたい方はそれぞれのブログ記事も参考にしてみてください!



苦手克服のスケジュールと学習の流れ
まずは「自分の弱点」を洗い出す
模試や定期テストの結果を見て、どの単元・分野で点が取れていないのかを具体的にチェックしましょう。
ここを曖昧にすると、頑張っても“ズレた努力”になってしまいます。
1日10分から始める“スモールステップ”
「苦手科目に毎日2時間」など、いきなり大きな目標を立てると挫折します。
最初は10分でいいんです。とにかく“触れる”ことを習慣化しましょう。
週に1回は“成果を振り返る”
1週間ごとに、「何ができるようになったか」「まだ苦手なことは何か」を振り返る時間を作ると、自己評価と目標修正がうまく回ります。
苦手科目が「得意」になる瞬間とは?
苦手科目に取り組んでいると、なかなか結果が出ず「自分には向いていないんじゃないか」と感じることがありますよね。けれど、どんなに苦手だった科目でも「得意かも?」と思える瞬間は、誰にでも必ず訪れます
。その“瞬間”とはどのようなものなのか、そしてそこにたどり着くために何が必要なのかを掘り下げてみましょう。
まず、苦手科目が「得意」に変わる一番の瞬間は、「分かった!」「できた!」という感覚を持てたときです。それまで意味がわからなかった数式が突然すっと頭に入ったり、読めなかった英語の長文がスラスラ読めたり、年号や人物の流れがつながってストーリーのように理解できたり…。その“気づき”や“手応え”こそが、苦手克服の転換点になります。
そして実はこの瞬間、突然やってくることが多いのです。もちろん、その背後にはコツコツと積み重ねてきた努力があります。何度も問題を解き直したり、参考書を読み返したり、地道な反復が“下地”となり、ある日ふと「そういうことか!」と腑に落ちる。この“腑に落ちた”瞬間が、まさに苦手から得意への橋渡しになるのです。
また、「苦手だったのに点数が上がった」「友達に教えたら感謝された」など、成果や他者からのフィードバックもモチベーションを爆発的に高めてくれます。努力が報われる経験は、「この科目いけるかも」という自信につながり、自信がさらにモチベーションを生み出します。
ポイントは、“急に得意になることはない”けれど、“得意になったと感じる瞬間は突然くる”ということ。そのためには、あきらめずに「毎日少しでも触れる」「分からなくても前に進む」姿勢を忘れないことが大切です。
苦手はあなたの成長のチャンスです。今日の1問、今日の1ページが、未来の「得意」に変わるきっかけになるかもしれません!
まとめ:苦手は“可能性”のスタート地点
「苦手=避けるべきもの」と思いがちですが、実はその逆です。苦手こそが、伸びしろであり、可能性の原石。
そして、その原石を磨く方法は、決して難しくはありません。
- 小さな“できた”を積み重ねること
- 正しい方法で反復すること
- 成長を実感して自信につなげること
この3つを大切にすれば、あなたの苦手科目は、きっとあなたの“武器”になります。
まずは今日、10分だけ。その科目に向き合ってみてください。そこからすべてが始まります!