受験における志望校選びの重要性:現役東大生が教える志望校の選び方

二次試験 対策
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はじめに

高校受験や大学受験において、「どの学校を目指すか」という志望校選びは、単なるスタート地点ではありません。それは、その後の勉強方法や日々のモチベーションに大きく影響を与える、まさに“受験の方向性”そのものです。

志望校を正しく選ぶことで、勉強に目的意識が生まれ、限られた時間を効果的に使うことができます。一方で、曖昧なまま受験勉強に取り組むと、方向性を見失いがちになり、結果として努力が空回りしてしまうリスクも。

そこでこの記事では現役東大生ライターの「けんけん」が、「志望校ってどう選べばいいの?」「成績的に無理そうだけど…挑戦すべき?」など、受験生や保護者が抱える悩みに寄り添いながら、志望校選びのコツや失敗しない進め方を詳しく解説していきます!


自分を知る:志望校を決める前にすべきこと

志望校を選ぶ前に最も大切なのが、「自分を正しく知ること」です!これは、単に模試の偏差値を見て「行けそうな学校」をピックアップするという話ではありません。

学力の現状を把握する

まずは、模試や定期テストの結果をもとに、自分の強みと弱点を整理しましょう。

得意科目、苦手科目、過去問の傾向、時間配分の癖などを分析することで、「どのレベルの学校が適正か」「どの科目で点が稼げるか」が明確になります。

興味・関心・将来の方向性を考える

受験はあくまで通過点であり、目的ではありません!たとえば、将来医療系を目指すのなら理系に強い学校、語学を極めたいなら国際系の学科がある高校や大学を選ぶ必要があります。

なんとなく「名前を聞いたことがある」や「友達が行くから」という理由だけで志望校を決めてしまうと、入学後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することもあります。


情報収集は徹底的に

志望校を決めるには、学校のことを深く知ることが欠かせません!最近では、パンフレットや公式サイトに加え、SNSやYouTubeでも学校の様子を発信しているところが増えています。

オープンキャンパス・説明会に参加する

可能であれば、実際に学校に足を運ぶことが理想です!校舎の雰囲気や生徒の様子、先生の話し方など、肌で感じる情報には大きな価値があります。進学実績や偏差値だけでは見えてこない「学校の空気感」は、通ううえで非常に大切です。

私もオープンキャンパスに参加し、志望校を確定させることが出来ました!

口コミや先輩の声を参考にする

塾の先生や学校の先輩など、実際にその学校を経験した人の話も信頼できる情報源です。「思っていたよりも課題が多かった」「進路相談が丁寧だった」など、リアルな情報が得られるのは大きなメリットです。


志望校選びの具体的ステップ:夢を現実に変えるために

志望校選びは、受験勉強の「設計図」を描くようなものです。ここをしっかり固めることで、日々の学習に明確な目的が生まれ、モチベーションの維持にもつながります。

ただし、感覚的に「なんとなく」決めてしまうと、あとから「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません・・・。ここでは、受験生が迷わず進めるように、志望校選びを成功させるための5つの具体的ステップをご紹介します!


ステップ1:気になる学校をピックアップする

最初のステップは、自分が興味を持った学校をリストアップすることです。この時点では、偏差値や通学距離、合格可能性などは気にせず、「ここに通ってみたい」「校舎がきれい」「カリキュラムが面白そう」など、直感を大切にしてください!

インターネットや学校案内パンフレット、SNS、動画などを活用し、視覚的・感覚的に「惹かれる」学校をどんどん集めましょう。


ステップ2:学校の情報を徹底的に調べる

気になる学校がある程度絞れたら、次は情報収集です!偏差値や入試科目、募集人数などの基本データに加えて、カリキュラムの特徴、部活動、進路実績、校風など、あらゆる側面をチェックしましょう。

特に高校や大学の「特色ある学科」や「入試方式(推薦・AOなど)」については、学校ごとに大きな違いがあります。できれば、オープンキャンパスや説明会に参加して、実際の雰囲気を体感すると判断材料が一気に増えます。


ステップ3:通学や学費など現実的な条件を確認する

どれだけ魅力的な学校でも、通学時間が片道2時間以上かかったり、学費が家計的に難しい場合は継続が困難になります。自宅からの距離や通学手段、制服代や修学旅行費なども含めて、現実的に通えるかどうかを家族と相談することが大切です。

進学は本人だけでなく、家族のサポートもあってこそ成り立つもの。条件が厳しければ、似た特徴を持つ別の学校を探すのも一つの手です。


ステップ4:模試の成績や偏差値と照らし合わせる

ある程度の候補が固まったら、模試の偏差値や合格判定を参考にして、「挑戦校」「実力相応校」「安全校」の3つに分類しましょう。挑戦校は今の成績ではやや届かないが、努力次第で狙える学校。実力相応校は今の学力に見合った学校。安全校はほぼ確実に合格できる学校です。

万が一に備えて、合格の可能性が高い学校もリストに含めておくことで、精神的な余裕を保ちながら受験に臨めます。


ステップ5:志望順位をつけて最終決定へ

最後は、候補校に志望順位をつけましょう。第一志望を明確にすることで、「この学校に行くために今何をすべきか」が具体的になります。

第二志望、第三志望も含めて順位づけしておくことで、万が一の不合格時にも柔軟に対応できます!また、面接や志望理由書を書く際にも、この順位づけが役立ちます。「なぜこの学校を選んだのか」を言葉にする練習にもなり、受験対策の質が一段と高まります。

このように、志望校選びには感覚的な面と現実的な面の両方が必要です。どちらかに偏ることなく、バランス良く情報収集・分析を進めることで、「本当に行きたい学校」と「現実的に行ける学校」を擦り合わせていくことができます。

目標が明確になれば、勉強の効率も飛躍的に上がります。焦らず、でも着実に、自分にとってベストな進学先を見つけていきましょう。


志望校は“変わってもいい”

受験生や保護者の中には「一度決めた志望校は最後まで変えちゃいけない」と思い込んでいる人もいますが、それは誤解です。むしろ、模試の成績や勉強の進み具合、興味関心の変化に応じて柔軟に志望校を見直すことは、ごく自然なことです。

途中で志望校を変えることで、モチベーションが上がったり、結果的により自分に合った学校に出会えることもあります。最終的に「この学校を選んでよかった」と思えるよう、柔軟な姿勢を持つことも大切です!

共通テスト前日

志望校選びでやってはいけないこと:後悔しないための注意点

志望校を選ぶうえで最も避けたいのは、「なんとなく決めてしまう」ことです。例えば、「友達が行くから自分もその学校でいいや」といった理由だけで決めるのは危険です。

進学先は自分の将来に大きく影響する重要な選択です。友人と進路が違っても、自分自身が納得できる選択を優先すべきです。

また、偏差値だけで学校を選ぶのも落とし穴になりがちです。確かに学力的な基準は大事ですが、それだけで選んでしまうと、「授業が自分の興味に合わない」「校風が合わない」「部活や行事が充実していない」といった理由でミスマッチが起こり、後悔する可能性があります。学校の教育方針や進路指導、学びのスタイルなども総合的に判断しましょう。

さらに、「安全志向」に偏りすぎるのも要注意です。絶対に合格できる学校だけを選ぶと、受験に対する挑戦意欲が薄れ、学力の伸びが鈍ってしまうこともあります。志望校選びは、挑戦と現実のバランスが重要です。

最悪なのは、「自分の意思がまったく入っていない選択」です。親や先生に言われるがまま選ぶのではなく、自分で納得したうえで選択することが、受験勉強を続けるモチベーションにもつながります。

自分の将来のビジョンと向き合い、自分の言葉で「この学校に行きたい」と言えるような志望校選びを心がけましょう!


まとめ:志望校選びは自分との対話

志望校選びは、「どこに合格できるか」を考えるだけでなく、「自分がどこで学び、どんな人生を歩みたいか」を考える大切な機会です!焦らず、しっかりと自分と向き合いながら、情報を集めて選択肢を広げていきましょう。

そして何より、最終的に選んだその学校に胸を張って向かえるよう、今この瞬間からの努力が必要です。「この学校に行きたい!」という強い気持ちこそが、日々の勉強の原動力になります。

夢や目標に近づくための第一歩を、じっくり丁寧に踏み出していきましょう!

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この記事を書いた人

学年:東京大学3年
学科:工学部
得意科目:数学・物理
座右の銘:初心忘るべからず
【受験を目指す皆さまへ一言】
勉強に不安を持つ方たちの役に立てるような記事を書けるようがんばります!

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