はじめに
「勉強なんてつまらない」「やる気が出ない」「机に向かうだけで気が重い」
そう感じている中高生は、決して少数派ではありません!
実は、「勉強が嫌い」と思っている人の多くは、“勉強そのものが嫌い”というより、勉強に対するイメージや経験に苦手意識を持っているだけなんです・・・!
そこでこの記事では現役東大生ライターの「けんけん」が、「なぜ勉強が嫌いなのか?」の原因を見つめ直しながら、そこからどう前向きに付き合っていけばよいか、具体的な方法を紹介します!
勉強が嫌いになるよくある理由
勉強=「やらされている」感覚がある
「親に言われるから」「テストがあるから」「怒られるから仕方なくやってる」——
こんなふうに、“自分の意志”ではなく“義務”としてやらされていることほど、つまらなく感じるものです。
これは、勉強がつまらないというよりも、「自分でコントロールできていない」感覚が不快なのです。
自分でスケジュールを立てたり、学ぶ内容を選べたりすると、少しずつ主体性が芽生え、「自分でやってる感」が出てきます。これが、勉強嫌いを克服する第一歩になります。
成績が伸びず、自信をなくしている
勉強してもテストの点が上がらないと、「やっても意味がない」と思ってしまいますよね。
でも実は、やり方を変えれば成績は変わります。
苦手な教科を無理に完璧にしようとしている/復習の仕方が非効率/そもそも内容を理解しきれていない、など原因は様々です。
勉強が「できるようになる」体験をすると、少しずつ楽しさが見えてきます。「できない」が「できた」に変わる瞬間こそが、嫌いを克服するカギなのです。
勉強嫌いを乗り越える具体的なステップ
小さな「できた」を積み重ねる
まずは「苦手教科を完璧にしよう」といった高い目標ではなく、“今すぐできそうなこと”を1つやることから始めましょう。
- 英単語10個だけ覚える
- 数学の問題1問だけ解いてみる
- 昨日の授業ノートを3分見返す
これらは一見小さなことですが、「やった → できた」の流れを実感できる体験になります。人間は「成功体験」があると、それを繰り返したくなるものです。
この“正のループ”に入れれば、勉強に対する苦手意識も徐々にやわらぎます。
勉強法を自分に合うものに変える
もしかしたら、あなたが嫌いなのは「勉強」ではなく、「今のやり方」かもしれません。
- 黙々とノートを写すだけで飽きる
- 教科書を読んでも頭に入らない
- 長時間机に座ると疲れる
こんな人は、やり方を見直しましょう。
たとえば:
- 書くより声に出す(音読)
- 図解・マインドマップで理解を整理
- アプリや動画を使って学ぶ
- タイマーで25分ごとの集中(ポモドーロ法)
こうした工夫で、「あれ?勉強ってちょっと面白いかも」と感じる瞬間が増えていきます。

「勉強=人生のすべて」じゃないと知ることも大事
勉強が苦手でも、自分の価値は変わらない
「勉強できない=ダメな人」じゃありません。
勉強は確かに大切ですが、それがあなたの人間性を決めるものではないということを忘れないでください。
スポーツ、音楽、絵、コミュニケーション、優しさ、根気強さ……
あなたには、すでに他の面で光っている部分があるはずです。
それを伸ばすことも、立派な“学び”です。
「何のために学ぶのか?」を自分なりに考えてみる
勉強が嫌いなときこそ、一度立ち止まって考えてほしいのがこの問い。
「自分は、なぜ学ばなければならないのか?」
明確な答えがなくてもOK。
でも、この問いを自分なりに考えることで、勉強に対する見方が少しずつ変わります。
- 将来の選択肢を広げるため
- 自分が納得のいく人生を選ぶため
- 人の役に立てるようになるため
こういった気づきが芽生えると、勉強が“ただの苦行”ではなく、“未来への準備”と感じられるようになります。
ゲーム・スマホより勉強が劣って見えるのはなぜか?
「楽しいこと」と「苦しいこと」の比較は不公平
多くの中高生が、勉強をスマホやゲームと比較して「つまらない」「やる気が出ない」と感じます。それは当然です。なぜなら、ゲームやSNS、動画は“面白さ”や“快感”を与えるように設計されているからです。短時間で成果が出て、視覚的・感情的に楽しくなれる工夫が満載。通知や「いいね」、ステージクリアなどの報酬がすぐにもらえるので、やめられなくなります。
それに比べて勉強はどうかというと、成果が見えるまで時間がかかるし、内容もすぐに面白いとは感じにくい。しかも、間違えたりわからないと自己否定につながりやすい……。そうなれば「やりたくない」と思うのは当たり前ですよね。
この違いを理解することで、「自分はダメなんだ」と思う必要はないと気づけます。ゲームに惹かれるのは人間として自然なこと。でも、それに流され続けるか、自分でコントロールできるかが重要なのです。
「勉強=退屈」の前提を壊す工夫
勉強が“つまらない”と感じるなら、発想を変えてみましょう。たとえば:
- 社会の歴史を「物語」として読むと意外とハマる
- 数学の解き方をゲームの攻略法のように見立てる
- 英語を勉強する代わりに洋楽の歌詞を調べる
学び方を工夫すれば、今まで退屈だったことが「意外と面白い」と思えることもあります。
「楽しくする工夫」=「自分で勉強を操れる」ようになること。これが“嫌い”から一歩抜け出す力になります。



自分を責めるより、環境を変える方が早い
「意志が弱いから勉強できない」と思っていませんか?
多くの人が、勉強が続かないと「自分の意志が弱いせいだ」と思いがちです。ですが、心理学では「行動は環境によって大きく左右される」ことが分かっています。
たとえば、リビングでテレビがついている環境と、図書館の静かな空間では、集中力に大きな差が出ますよね?これは、あなたの意志の強さではなく、「勉強しやすい環境かどうか」の違いなのです・・・!
さらに、スマホが近くにあるだけで人は集中力が下がるという研究結果もあります。「気が散るものを減らす」だけでも、集中力と継続力は大きく向上します。
「環境を整える」=「自分を助ける」
次のような工夫で、勉強嫌いのハードルは下げられます。
- スマホを物理的に別の部屋に置く
- 1人でやるのが苦手なら自習室を使う
- 勉強仲間とZoomで“勉強会”を開く
- 机の上に必要なものだけを置く
また、「勉強するときはこの音楽」「この時間帯は暗記」といった習慣のルール化も効果的です。
これは“自分に優しくなる”工夫とも言えます。「頑張らなくても勉強できる状態」を作ることが、嫌いを克服する第一歩になります!
おわりに:勉強嫌いを「変えてやろう」と思わなくていい
最後に伝えたいのは、無理に「勉強を好きにならなきゃ」と思わなくていいということです。
大事なのは、嫌いなものとどう向き合うか。嫌いでもやれる工夫をすること。
そして、「ちょっとだけやってみよう」と一歩を踏み出す勇気です。
焦らず、比べず、自分のペースで向き合っていけば、いつか「あれ?なんか前よりマシかも」と思える日がきっと来ます!
また、東大寺子屋では、少人数制の指導と、自分に合った学習法の提案で、「嫌い」が「やれる」に変わるきっかけを作ります!勉強が苦手でも大丈夫。あなたの「やってみよう」に寄り添います!
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