現役東大生が教える志望校に受かる人と落ちる人、その決定的な違いとは？

2025年4月30日

はじめに：同じ勉強時間でも、結果はなぜ違う？

受験というフィールドでは、多くの受験生が「目標校合格」という同じゴールを目指します。しかし、結果ははっきりと二極化します。「受かった人」と「落ちた人」。この差は一体、どこから生まれるのでしょうか・・・？

「自分は本気でやってきたのに…」
「努力していたのに届かなかった…」

そんな声が聞こえてくる一方で、「意外とあの子、伸びてたな」という人が合格していたりします。実は、努力の“質”や“方向性”の違いが、合否を分ける最大の要因なんです！

そこで今回は現役東大生ライターの「けんけん」が、志望校に合格する人と、残念ながら届かない人の決定的な違いについて、データと実例をもとに徹底解説していきます！

合格する人は「目的」を忘れない

「今日の勉強、何のためにやっているのか？」

合格する人は、この問いに明確に答えることができます！勉強の“意味”を常に意識しているのです。例えば、ただ単語帳を眺めるのではなく、「過去問で頻出の語彙を確実に覚えて、得点力を上げるためにやっている」という目的意識があります。逆に、なかなか伸びない受験生の多くは「なんとなく時間を使っている」状態に陥っています。目的を持たない勉強は、効率も成果も出にくいのです。

志望校合格というのは、ゴールが非常に明確な目標です。そして、大学ごとに「求められる力」も違う。東大のように思考力を重視する大学もあれば、基礎の正確性を求める大学もある。自分が「どんな問題で点を取らなければならないのか？」を明確に理解し、勉強の目的を常に「合格に直結」させる。この意識の差が、結果として点数に現れてくるのです。

目的意識を持つためには、まずは過去問をチェックすることが大切です。どんな出題傾向があるのか？　どの科目で何点取るべきなのか？　これらを把握しておくと、勉強の「優先順位」も自然と見えてきます。

合格する人は「分析」と「修正」がうまい

勉強における最大の伸びしろは「振り返り」にあります。できなかった問題を放置せず、「なぜ間違えたのか？」を分析し、次に活かす。これができる人は、確実に合格へと近づいていきます。

模試で点数が悪かったとき、ただ落ち込むだけではもったいない。重要なのは、「失点した理由」を掘り下げることです。計算ミス？　時間配分？　問題の読み違い？　あるいは単純な知識不足？　失点の背景には必ず“改善のヒント”があります。

また、計画の立て直しも重要です！合格する人は、固定的なスケジュールに固執しません。進捗が思うようにいかなかったら、すぐに修正します。「英語の長文に時間をかけすぎて他教科がおろそかになっているな」と思えば、翌週にはバランスを整えます。これは、いわば“戦略的柔軟性”です。

落ちる人は、この柔軟さがありません。「とにかく頑張る」だけで、なぜ伸びないかを考えない。結果、同じ間違いを繰り返し、貴重な時間を浪費してしまいます。

自分自身の弱点やミスの傾向を可視化しておくと、成績の伸び方がまるで違ってきます。ノートに「間違えた理由メモ」を書く。模試の答案に「要改善」マークをつける。これらの小さな積み重ねが、大きな差につながるんです。

合格する人は「量」より「継続性」を重視している

「一日10時間勉強した！」というのはインパクトがありますが、それよりも重要なのが「毎日コンスタントにやっているか」です。人間の脳は、一度に大量の情報を詰め込んでもすぐに忘れてしまいます。むしろ短い時間でも、毎日繰り返すことによって記憶が定着します！

合格する人は、「ルーティン勉強法」を自然に取り入れています。たとえば、起床後に単語帳を10分読む、通学時間に古典単語を復習する、寝る前にその日の数学問題を見直すなど、生活に勉強を組み込んでいるのです。これにより「勉強しなければ」という強制力ではなく、「勉強するのが自然」という感覚になります。

反対に、落ちる人の多くは「やるときはやる」「でも疲れた日は休む」といったムラのある勉強スタイルです。これでは定着も悪く、常に「取り戻す」勉強になってしまいます。結果として、焦りとプレッシャーが増して、さらに計画が乱れていく悪循環に。

継続の秘訣は、「完璧を求めないこと」。今日は15分しかできなかった…でもOK。ゼロより確実に前進です。理想は毎日同じ時間に机に向かうこと。人間の脳は“習慣”を覚えます。習慣化すれば、集中力も持続力も自然と上がっていくのです。

合格する人は「メンタル管理」ができている

受験は、長期戦であり、精神戦でもあります。特に直前期は焦りや不安が押し寄せ、メンタルが揺さぶられる時期です。「自分には無理かもしれない」と思うこともあるでしょう。

ここで大切なのが、「感情をうまく扱う力」です！

合格する人は、不安やプレッシャーを感じても、それに飲み込まれません。むしろそれらを**“やる気の燃料”に変える技術**を持っています。たとえば、「怖い＝本気になれている証拠」「不安＝自分が本気で目指している証拠」と捉え、行動のエネルギーにしていくのです。

また、自己肯定感を保つ工夫も欠かしません。小さな成功を喜び、自己評価を高めていく。「模試の英語だけは偏差値が上がった」「昨日は集中して4時間勉強できた」──こういった記録をメモしておくだけでも、精神的な安定につながります。

一方で、落ちる人は「できなかったこと」ばかりに目が向きます。失敗を引きずり、自信を失い、負のスパイラルにハマってしまいます。受験期のメンタル管理で最も重要なのは、「自分を否定しないこと」。自分の努力を認めることで、自然と前を向けるようになります。

必要ならば、友人や家族に話すのも一つの手です。「疲れた」「つらい」と口に出すだけで、気持ちが軽くなることもあります。合格する人は、自分の感情に素直で、かつうまくコントロールする術を持っているのです。

合格する人は「人に頼る力」がある

受験勉強は一人で黙々と取り組むイメージがあるかもしれません。しかし、実際に合格する人ほど「人に頼る」ことの重要性を理解し、活用しています。それは決して「甘え」ではなく、効率的に成績を上げるための“戦略的選択”なのです。

まず、わからない問題があったときにすぐに質問できる環境を整えている人は強いです。学校の先生、塾の講師、友達──自分だけで悩まず、すぐに誰かに聞いて理解を深める。この「行動の早さ」が、理解のスピードを加速させます。逆に、落ちる人は「こんなこと聞いたら恥ずかしい」「自分で解決しないと」と遠慮してしまい、同じところで何度もつまずきます。

また、モチベーション維持にも“人の力”は欠かせません。受験は長期戦。誰だって、やる気が出ない日や落ち込む日はあります。そんなとき、ちょっとした言葉をかけてくれる親や先生、友達の存在が支えになります。合格する人は、自分の弱さを認めたうえで、必要なときにしっかり「助けを求める」ことができるのです。

さらに、人に頼ることで「新しい視点」が手に入ります。例えば、同じ問題でも友達は違う解き方をしていることがあり、それを知るだけで理解が深まることも多々あります。こうした知識の交換が、結果として実力を底上げしてくれるのです。

受験は、決して「孤独な戦い」ではありません。合格する人は、“一人で頑張る”だけでなく、“人と協力して伸びる”道を選んでいます。それが合格へと続く、大きな一歩になるのです。