はじめに:私大の最難関、早慶合格は“情報戦”と“実力戦”の融合
私立大学の中で、トップに位置づけられる早稲田大学と慶應義塾大学。
この2校は、偏差値だけでなく、出題傾向・試験方式・学部ごとの難易度差など、あらゆる面で特殊な攻略が必要な大学です。
「MARCHは滑り止め、早慶こそ本命」という受験生も多く、難易度・倍率ともに国立大学に匹敵するレベル・・・!
その一方で、「高得点型」「形式対応型」の要素もあり、徹底した分析と準備で合格を引き寄せることが可能でもあります。
そこでこの記事では現役東大生ライターの「けんけん」が、早稲田・慶應の試験の特徴、求められる学力、科目別戦略、学部別の傾向などを詳しく解説していきます!
難関私大の“共通点”と“決定的な違い”
共通点:早慶どちらも「圧倒的な量と処理スピード」を要求
早稲田・慶應の入試は、国公立とはまったく違う独自の世界です。
特に以下の3点はどの学部でも共通しています。
- 設問数が非常に多い(60〜100問)
- 記述よりマーク型中心、だが思考力も必要
- 「解く量の多さ」に耐える持久力と集中力が不可欠
「時間との戦い」「情報処理能力の勝負」と言われるゆえんです!
違い:早稲田=読解と知識の総合勝負、慶應=論理性と選択の勝負
早稲田は科目重視・大量読解型。長文の中から論理構造や細部情報を読み取る「地力」を問います。
一方、慶應は学部ごとに配点が大きく異なり、1科目失敗すると致命傷。そのぶん、得意科目で突き抜ければ合格も可能。
早稲田大学の入試:学部によってまるで別の大学
早稲田の魅力は、「学部ごとにカラーが違う」ことです。
政治経済学部、法学部、商学部、文学部、文化構想学部…それぞれに出題傾向が異なります!
英語:全学部で最難関クラスの出題
- 語彙レベルが高く、設問も緻密
- 6〜7題構成で文章量が非常に多い
- 「内容一致」「語句整序」「空所補充」「和文英訳」など出題形式が多様
対策:
- 読解スピードを高める練習(速読トレーニング)
- 語彙は英検準1級レベルまでカバー
- 過去問10年分を演習→解答パターンの暗記
国語:評論と古文、たまに漢文も
- 評論文の内容が難解(哲学・メディア論など)
- 古文の読解と文法の総合力が問われる
- 選択肢はかなり意地悪で、「国語の地頭」が試される
世界史・日本史:マニアック知識+論理的設問
- 通史はもちろん、文化史・周辺史も頻出
- 「正確な知識」「因果の理解」「語句の選択力」すべてが必要
- 「一問一答」だけでは絶対に対応できない
慶應義塾大学の入試:論理力と“1点差勝負”の世界
慶應は早稲田に比べて、やや問題数が少なく、“厳選された設問”で差をつける傾向があります!
学部ごとの配点が大きく違い、特に:
- 法学部:英語8割+小論文がカギ
- 経済学部:数学選択者は圧倒的に有利
- 文学部:英語と論理問題が最大の山場
という特徴があります。
英語:設問は少なめでも“内容の深さ”で勝負
- 短文×論理問題の組み合わせ
- 会話文や文法問題も多い
- 英語で「論理ゲーム」のような設問が出る
つまり、「早稲田=量勝負」「慶應=質勝負」という色分けが可能です。
数学(経済学部):センター満点レベルでも歯が立たない?
- 難易度は高く、国立大の2次試験と同等レベル
- 文系でも「整数」「微積」「確率」の応用が問われる
- 難問に惑わされず、“解ける問題を確実に取る力”が重要

合格者の多くがやっていた!年間スケジュールの立て方
私立文系最難関である早稲田・慶應に合格するには、共通テスト対策よりも個別試験(一般入試)に全振りした勉強戦略が基本です!
高3春(4〜6月):基礎の徹底
- 英単語・古文単語・社会の用語暗記を固める
- 英文解釈・古文読解・世界史通史など「全体像の把握」に集中
- 自習時間を確保するリズム作りが最優先
夏(7〜8月):問題演習スタート
- センター型演習よりも私大型の長文問題・過去問に近い形式にシフト
- 暗記系のインプットと、記述演習のアウトプットを並行
秋(9〜11月):過去問演習&苦手対策
- 志望学部の10年分過去問を最低1周
- 「どこで点数を落としているか」→「原因分析」→「演習で補強」のサイクル確立
- この時期に「得点源になる分野」を作りにいく
冬(12〜1月):直前対策と志望校最適化
- 英語長文の“時間内解答”に慣れる
- 併願校の過去問もこなして、「慣れによる点数アップ」を狙う
- 1日10時間以上の勉強を「当たり前」にできる状態へ
科目別:得点力を伸ばす“演習メニュー”
英語(全学部共通の最重要科目)
伸ばす鍵は「速さ・精度・構造理解」の3つ
- 【毎日】長文1題(15分解答→復習30分)
- 【週3】英作文や和訳演習(過去問ベース)
- 【週1】文法・語法の総復習(熟語・構文も含む)
早稲田の英語で8割を超える人は、「文章全体の構造を素早くつかむ技術」を持っています。精読と速読を両立させる練習を継続しましょう。
国語(評論・古文・漢文)
- 【評論】過去問演習+「解答根拠の明確化」訓練
- 【古文】毎日10分の単語暗記、2日に1題の読解
- 【漢文】句形40・単語150を暗記しつつ、読み方のルールを体得
早稲田の国語は、「あいまいな知識」では歯が立ちません。評論の論理構造を意識した読み、選択肢の分析訓練で精度を高めましょう。
社会(世界史・日本史)
「覚えるだけ」から「解ける」に変える勉強を
- 【毎日】20分×2回の一問一答(インプット)
- 【週2】通史の流れ確認(大きな流れを地図・図で整理)
- 【週1】過去問を利用したアウトプット(正誤問題・記述対策)
知識を「点」ではなく「線と面」でつなげて理解していくことで、深い問いにも対応できます。時代背景・因果関係を語れるようになると一気に得点源に!
模試・併願戦略:受けっぱなしにしない活用法
模試は“復習と戦略立案の素材”
- 早慶志望者にとって、全統・進研模試は参考程度。偏差値よりも「失点の傾向」を見極める
- 記述式模試(河合・駿台)で記述力や読解の力を試す
併願校は“成功体験”と“すべり止め”のバランスを
- MARCH(明治・青学・立教など)を本気で受けることで、「本番慣れ」になる
- 本命前に「成功感覚」を得ておくと、緊張を和らげることができる



合格者が語る「最後に伸びた理由」
早慶合格者に共通するのは、「過去問の活用の仕方」です。
- 「初見→制限時間→自己採点→解説→再挑戦」この5ステップを何度も反復
- 過去問に慣れすぎず、「初見力」を常に意識して演習
- 同じ問題であっても、「考え方が変化しているか」をチェックしていた
また、合格者の多くが12月〜1月にかけて一気に成績を伸ばしています。これは「やるべきことに集中できた人」がラストスパートに成功した証拠です!
まとめ:早稲田・慶應に合格するのは、“戦略+実行力”
ここまで見てきたように、早稲田・慶應は“難しい”大学であることは間違いありませんが、“受かる人が持つ力”は明確です。
- 情報処理力と読解力
- 時間配分と形式対応力
- 勉強の質と習慣の継続力
この3点を意識しながら、自分に合った勉強スタイルを確立できれば、確実に合格に近づきます!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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