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理系の選択科目、どう決める?現役東大生が教える、受験・将来に直結する“後悔しない選び方”ガイド

過去問

「物理と生物、どっちを選べば有利?」
「化学は絶対必要?選ばなかったら受けられない大学があるって本当?」
「理系だけど数学が苦手…どうすれば?」

理系志望の高校生にとって、「選択科目の決定」は受験の明暗を分けると言っても過言ではありません・・・!
とくに高校2年から3年にかけて選ぶ「理科2科目」や「数学の範囲」は、志望校だけでなく将来の進路選択にも大きな影響を与える重要なターニングポイントです。

この記事では現役東大生ライターの「けんけん」が、理系受験における主要な選択科目(物理・化学・生物・地学・数学B/C)の特徴や、選び方のコツ・落とし穴・最新の傾向まで徹底解説していきます!

目次

まず整理しよう。理系受験に必要な科目とは?

理系受験で求められる基本科目は、大きく分けて数学・理科・英語の3本柱です。国公立大学を目指す場合、共通テストでは英語・国語・社会に加えて、理科2科目と数学I・A・II・B・III・Cが必要になります。一方、私立大学では数学IIIや理科1科目で済む場合もあります!

つまり、どの大学・学部を目指すかによって、「どの科目を選ぶか」は合否を左右する重要な分岐点になります。


理科の選択科目はどう選ぶ?

理科は「物理・化学・生物・地学」の中から2科目を選ぶ形になりますが、大学や学部によって選択できる組み合わせに制限があります。なかでも最もオーソドックスで“受験に強い”組み合わせが「物理+化学」です!

物理は抽象的な数式や法則を扱う分野で、思考力と数学的センスが求められます。最初は理解が難しく感じるかもしれませんが、一度仕組みがわかると安定して点数が取れるようになります。特に理学部・工学部・医学部などを目指す場合には物理が必須という大学が多く、受験可能な大学の幅が広がります。

一方の化学は、暗記要素・計算力・理解のバランスが必要な科目です。ほとんどの理系学部で必要とされているため、「どの大学でも使える武器」としての汎用性の高さが魅力です。理論化学で計算力が求められる一方、無機化学・有機化学では知識量がものを言うという、多面的なアプローチが求められます。

では、生物はどうでしょうか?生物は暗記が得意な人には取り組みやすい科目かもしれません。遺伝や代謝などの分野は図や仕組みを理解して記述する力も求められます。近年は思考力や論述を問う問題も増えており、ただの暗記科目ではありません。医療系や農学系、獣医学系では生物選択が有利になる場合もあります。

ただし、生物選択者は要注意です。大学によっては「物理・化学のどちらかを含む2科目」が必須になっていることもあるため、生物+地学や生物単独では受験できない大学も存在します。選択前に必ず志望校の出願条件を確認しましょう!


数学Cの扱いにも注意。新課程で変わる入試傾向

2025年度以降、学習指導要領の変更により、「数学C」が共通テストや2次試験で扱われるようになります。これは従来の数学IIIとは別に、ベクトル・行列といった分野が新たに1科目として位置づけられているのが特徴です。

特に理系の国公立大学では、数学Cが出題範囲に含まれることがほぼ確実視されています。難関大学ではこの分野からの出題も予想され、早い段階からの理解が求められます・・・!

数学が苦手だと感じている場合でも、避けては通れない範囲になりますので、先取り学習や補講などを活用して基礎をしっかり固めておくことが重要です。


「好き」「得意」だけで選んでいい?戦略的な視点も必要

選択科目を決める際、「得意だから生物にしよう」「物理は苦手だからやめておこう」といった直感的な選び方をする人も多いでしょう。もちろん、学習のモチベーションや適性を考えることは大切です。しかし、それだけで決めてしまうと、志望校の選択肢が狭まる・過去問が難しい・合格最低点に届きにくいなど、後々の後悔につながることもあります!

たとえば、物理を選ばなかったことで工学部の受験ができなくなるケース、あるいは生物選択者向けの問題が毎年難化傾向にあり、思ったより点が取れないケースなどが代表的です。特に医学部志望者の場合は、物理+化学を求められる大学が大多数なので、苦手でも避けずに少しずつ克服する覚悟が求められます。

また、私立大学の中には「理科1科目でOK」という入試形式もあります。苦手科目があっても1科目に絞って重点対策すれば突破できるケースもあるため、私大志望者の場合は出題形式の柔軟さも味方にできます。

理系だけど数学が苦手…それでもやっていける?

「理系=数学が得意じゃないと無理」と思われがちですが、実はそうとも限りません。確かに数学は理系にとって“武器”になる科目ですが、苦手だからといって理系を諦める必要はありません。大切なのは「どう向き合うか」です!

まず、数学が苦手な人に多いのが、公式の意味や流れを理解せず、丸暗記で対応しようとするケース。これだと応用問題に弱く、少し問い方が変わるだけで太刀打ちできなくなります。苦手意識をなくす第一歩は、「なぜその公式を使うのか」「この式の意味は何か」を、誰かに説明できるレベルまで理解すること。塾や参考書だけでなく、友人との教え合いも効果的です。

また、物理や化学の一部単元では数学の知識が前提となっていることがあります。たとえば物理ではベクトルや三角関数、化学では対数や比例の理解が必要です。つまり数学を避けるのではなく、「他の科目とリンクさせて理解する」という視点がとても重要になります。

さらに最近は、共通テストでも思考力重視の問題が増え、単なる計算力よりも“考える力”が求められています。問題を読んで考え、自分なりの解法を構築する力は、数学が苦手でも磨くことができます。むしろ、苦手意識があるからこそ、丁寧に思考のステップを確認するクセがつき、長期的には安定した得点力につながることもあるのです。

つまり「数学が苦手=理系は無理」ではありません。自分の苦手ポイントを分析し、正しいアプローチで少しずつ向き合えば、十分に理系として活躍できます。得意な理科や英語と組み合わせて、全体のバランスで勝負することもひとつの戦略です。


実験が好き=理系向き?「好き」と「得意」は違う視点

「理系って、理科の実験が好きな人が行くんでしょ?」とよく言われますが、それだけでは理系向きかどうかを判断するのは難しいのが現実です。

確かに、理系の世界では観察や分析が重要な場面が多くあります。特に生物や化学では、実験を通じて仮説を検証する能力が求められます。理科の授業で実験が楽しい、という気持ちはとても良いスタートです。しかし、大学に進むと実験は「再現性」「記録」「精度」が重視される、地道で緻密な作業が中心になります。

そのため、「観察が好き」「ものづくりが好き」だからという理由で理系を選ぶと、大学でギャップを感じることもあるのです。実験が“楽しい”から入ったのに、報告書作成やエラー分析ばかりで「思ってたのと違った」と感じるケースも少なくありません。

逆に、「実験がそこまで好きではないけど、データ処理や理論を突き詰めるのが好き」というタイプの人は、情報系や物理系、数学系の分野で力を発揮できます。理系には“実験好き”以外にも、論理的思考や仮説を立てる力が求められる分野がたくさんあるのです。

「好き」はもちろん大事な動機ですが、同時に「自分がどんな作業に向いているのか」「どんな学び方にストレスを感じにくいか」といった視点も忘れずに持っておきましょう。理系にも文系的な要素はたくさんあり、数学が得意な人が論理的文章を書くように、実験が好きな人でも論文作成に苦戦することもあります。

最終的に大切なのは、「自分に合った分野で長く努力を続けられるかどうか」。その判断の一助として、「好き」と「得意」を分けて考える習慣を持つことは、科目選択にも進路決定にも役立つはずです!

受験対策 新高3生

将来を見据えた選び方とは?

理系の選択科目は、大学受験だけでなく、その先の進路や専門性にも関わってきます。
たとえば、化学工学や薬学、医学などを目指す人にとっては化学の理解が不可欠ですし、機械工学や情報工学を志すなら物理や数学の基礎が重要になります。

高校時代に選んだ科目が、大学の学部選びを決め、その学部で学ぶ内容が将来の就職先や研究分野に繋がっていく──このように、選択科目はキャリア全体の“基礎設計”に関わる重大な決断なのです。

とはいえ、「まだ何がやりたいか分からない」という人もいるでしょう。そういうときは、「なるべく選択肢を狭めない」科目を選ぶのが鉄則です。化学はその点で非常に汎用性が高く、次に物理が続きます。苦手でも今のうちから丁寧に取り組めば、受験本番には十分戦えるレベルに到達できます!


まとめ:選択は“将来を見据えた設計図”。悩んだら「捨てない」選び方を

理系の選択科目は、苦手意識や周囲の雰囲気で何となく決めるものではありません。
それぞれの科目には個性があり、求められる力も異なります。大事なのは、自分の学力や興味だけでなく、「志望校の要件」や「将来の進路」まで視野に入れて選ぶことです!

迷ったときの合言葉は、「捨てない選び方」。物理+化学という選択は、たしかに学習負担はありますが、対応できる大学・学部の数は最大になります。
逆に、生物や地学を選ぶ場合は、受験できない学部があるという“制限付きの選択”であることを理解しておく必要があります。

また私たち東大寺子屋では、理系選択科目の相談から学習戦略まで完全サポートします!

  • 物理と生物、どっちを選ぶべき?
  • 数学Cが不安…。先取りしたいけどどう始めればいい?
  • 志望校の入試傾向に合わせた科目の選び方が知りたい!

そんな悩みも、一人ひとりの目標や現在の学力に応じて、経験豊富な講師陣が丁寧に対応いたします。受験の土台を固めたい方は、ぜひお気軽にご相談ください!

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対象学年:小学生、中学生、高校生、既卒生
※自習室校舎は中学生以上となります。予めご了承下さい。


この記事を書いた人

学年:東京大学3年
学科:工学部
得意科目:数学・物理
座右の銘:初心忘るべからず
【受験を目指す皆さまへ一言】
勉強に不安を持つ方たちの役に立てるような記事を書けるようがんばります!

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