関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)は、関西私大の最難関群であり、
全国的にもMARCHに並ぶ、もしくはそれ以上の人気と実績を誇る大学群です。
特に同志社や立命館は、近年全国から志望者が集まるようになっており、
「西の早慶」とも呼ばれるほどに入試の難易度・倍率・レベルが上がってきています。
とはいえ、正しい戦略・的確な対策を積み重ねれば、確実に合格を手にすることは可能です。
そこでこの記事では現役東大生ライターの「けんけん」が、関関同立の出題傾向・科目別対策・志望校選びのポイントを含め、受験生にとって本当に必要な情報を網羅していきます!
関関同立の難易度はどれくらい?早慶・MARCHと比べると
偏差値と人気の現実
- 関西圏では、同志社・立命館の一部学部が地方国公立以上の偏差値
- 近年、共通テスト利用者の激増で共テ型の得点ボーダーが非常に高い
- 関学・関大も含め、安易な滑り止めでは通用しないラインに突入
一般入試での合格最低点は、どの大学も概ね70%前後。
つまり、単なる知識暗記や問題集のやり込みだけでは、突破できません。
共通テスト利用と一般入試:形式の違いを活かせ
一般入試の特徴(文系3科目型)
- 基本は【英語+国語+社会(or数学)】の3科目型
- 英語は読解・語彙文法・会話文など多様な形式で出題
- 国語は現代文中心、古文漢文の出題は大学によって変化あり
- 社会は日本史・世界史・政治経済から選択。記述式はほとんどなくマーク中心
共通テスト利用(外部試験方式)
- 受験回数を増やせる反面、非常に高得点勝負
- 9割超を取らないと合格しない学部も
- 「共通テスト得意」な人にはおすすめだが、一本勝負はリスク大

英語:関関同立における“超重要科目”
英語は4大学共通して最重視される科目です。
各大学とも長文2〜3題+語彙・文法+空所補充・並べ替え問題などを組み合わせた構成で、総合力が問われます。
各大学の傾向
- 同志社:語彙・構文が難しく、時間配分が極めてタイト。長文の論理構成が肝
- 立命館:設問が多め、語彙・熟語もレベルが高く、速読力と情報整理力が命
- 関西学院:文法・語法を問う選択肢がやや細かく、正確な知識が得点源に
- 関西大学:会話文・図表問題なども含まれる、日常英語+学術英語の融合型
対策
- 長文演習:1日1題+内容要約・設問解説で“解く体力”を鍛える
- 語彙強化:ターゲット1900や速読英単語上級編などで語彙力を底上げ
- 過去問分析:各大学のクセを見抜き、何を問いたいのかを逆算
国語:現代文中心、古文・漢文は学部により出題あり
関関同立では、現代文だけでなく古文もしくは漢文が併出されるケースが多いです。
記述式は少なく、マーク式選択肢の正誤判断が得点のカギになります。
傾向と対策
- 評論文:抽象的なテーマが多く、論理構成の理解と正確な読み取りが必須
- 古文:助動詞・敬語・主語判定・現代語訳の4本柱を日々訓練
- 漢文(関学など):返り点・句法の暗記と主語の流れをつかむ練習が重要
毎年似たようなテーマが出るため、過去問から「出題傾向」をストック化するのがおすすめです。
社会(世界史・日本史・政治経済):合否を分ける“最強の得点源”
関関同立の文系受験生にとって、社会科目は英語と並ぶ得点の要です。出題はほぼすべてマーク式で、**「知識の正確さと速さ」**がカギになります。
日本史・世界史
- 基本〜標準レベルの知識問題が中心。難問奇問はほとんどなし。
- 「単語」ではなく「因果関係・流れ」を理解していると高得点が可能。
- 一問一答だけに頼ると、選択肢の判断や設問の正誤でつまづく。
対策
- 通史を3周以上。1周目はざっくり、2・3周目で細部と流れをリンク。
- テーマ史(文化史・外交史など)は教科書+図録を併用。
- 過去問で「何を聞かれているか」を分析し、出題のパターンを蓄積。
政治経済・現代社会
- 用語の意味を“説明できるレベル”にしておくことが重要。
- 現代の経済・政治状況(例:少子高齢化・環境問題)とのつながりが問われる。
- グラフ・統計・時事問題も出題されるため、新聞・ニュースにも触れておくと◎。
対策
- 問題集+時事対策資料で、データの背景も押さえる。
- 記憶よりも「仕組み」の理解を優先すること。
- 典型問題の反復演習で“知識の使い方”に慣れる。
大学・学部の選び方:関関同立でもこんなに違う!
関関同立は、大学ごとのブランド・出題傾向・学部の特色に違いがあります。志望学部を選ぶ段階で、**「自分の得意を活かせるか」**を基準にしましょう。
大学別の特徴
- 同志社大学:関関同立トップの偏差値。英語・国語の難度が高い。全体的に知識+思考を要求される。
- 立命館大学:設問数が多く、時間との戦い。語彙や時事要素が豊富。英語にクセあり。
- 関西学院大学:文法・語法など基本的な知識重視。標準問題が多く、正確さが問われる。
- 関西大学:問題形式が比較的素直。会話文や資料問題なども頻出し、バランス力が必要。
学部選びの注意点
- 同じ大学でも学部によって偏差値が10近く違うことも。
- 「行きたい学部」だけでなく「受かりやすい学部」も検討。
- 特に、英語の配点が高い学部では「英語特化型」の対策が有効。



併願戦略と受験スケジュールの組み方
関関同立を目指すなら、併願校の選定と日程調整が超重要です。
併願校の選び方
- 産近甲龍(京都産業・近畿・甲南・龍谷)などの準難関私大を併願すると、合格の“保険”になる。
- 日程のバッティングを避け、確実に受験できるように分散。
- 難関国公立との併願の場合は、私立日程に合わせた受験戦略が必要。
受験スケジュール管理
- 2月の私大ラッシュに備え、1月中に共通テスト対策を終えて一般入試対策に全集中。
- 各大学の入試日をエクセルやアプリで管理。受験日・合格発表日・手続き期限を一元管理。
- 複数学部・複数日程が利用できる関関同立の特性を活かし、出願数を最適化。
合格者に共通する「最後の伸び方」
実は、関関同立の合格者は12月〜2月にかけて成績を急上昇させるケースが非常に多いです。
その理由は?
- 「基礎が完成して、応用・演習に全集中できる状態」だから。
- 「過去問で頻出傾向をつかみ、“出る問題”を予測して対策」しているから。
- 「勉強時間が1日10時間以上、しかも質が高い」から。
何をすべき?
- 毎日、英語・国語・社会の“実戦形式”での演習+復習セットをこなす。
- 過去問で「できなかった問題の再出題」がきたときに確実に正解する準備をする。
- 「解けた理由」「解けなかった理由」をノートに書き出し、“分析→改善”のループを作る。
まとめ:関関同立合格のカギは、「先読み力」と「行動力」
関関同立は、決して手が届かない大学群ではありません。
しかし、「情報を持ち」「自分を理解し」「戦略をもって動ける人」しか、合格を手にできないのも事実です。
- 合格最低点から逆算した勉強計画
- 自分の得意と弱点を活かした受験戦略
- 日々の積み重ねを信じてやり切る姿勢
これらを実践できたとき、あなたの合格はきっと近づいていますよ!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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