大学入試には大きく分けて「一般入試」「推薦入試」「AO入試(総合型選抜)」という3つの方式があります。それぞれの入試には特徴があり、求められる能力や準備の仕方も異なります。自分に合った入試方式を選ぶためには、それぞれのメリット・デメリットを理解し、戦略的に取り組むことが重要です。
そこでこの記事では現役東大生ライターの「けんけん」が、それらの入試方式の違いを説明していきます!
一般入試とは:知識と実力で勝負する王道ルート
一般入試は、大学入試の中で最もオーソドックスな方法です。筆記試験の点数によって合否が決まるため、学力勝負の側面が強いといえます。共通テストの結果や各大学が実施する個別試験(二次試験)が合否を左右します。
メリット
- 公平性が高く、努力が結果に直結しやすい。
- どの大学でも実施されているため、選択肢が広い。
- 学力をしっかり鍛えれば、幅広い大学を受験可能。
デメリット
- 競争率が高く、熾烈な受験勉強が必要。
- 一発勝負の要素が強く、体調や当日の調子に左右されやすい。
対策
一般入試を目指すなら、基礎から積み上げた継続的な勉強が不可欠です。特に数学や英語といった主要科目は早めに仕上げ、過去問演習で出題傾向に慣れることが重要になります。
推薦入試とは:高校での努力を評価する入試方式
推薦入試は、高校での成績や活動実績を重視する入試方式です。指定校推薦と公募推薦の2種類があり、学校からの推薦を得る必要があります。
メリット
- 早期に合格が決まるため、精神的な負担が少ない。
- 内申点や活動実績を活かせるため、コツコツ努力してきた生徒に有利。
- 学校推薦型選抜の場合は競争が比較的少ない。
デメリット
- 内申点や校内選考の段階で制限がある。
- 合格後に「燃え尽き症候群」になりやすい。
- 併願が難しい場合があり、進路が限定されることもある。
対策
推薦入試を考えるなら、高校1年生からの成績管理が最重要です。また、面接や志望理由書の練習も必須です。自分がなぜその大学に行きたいのかを明確に言葉にできるようにしましょう。

AO入試(総合型選抜)とは:人物重視の入試
AO入試(現在は総合型選抜と呼ばれることが多い)は、学力試験よりも「人物」「適性」「意欲」を重視する入試方式です。書類審査・面接・小論文・プレゼンなど、多様な形式で受験生を評価します。
メリット
- 学力試験だけでなく、多方面の力を評価してもらえる。
- 自分の強み(部活動・ボランティア・資格など)をアピールできる。
- 一般入試よりも早い時期に合格を得られる可能性がある。
デメリット
- 準備に時間と労力がかかる。
- 自己分析や志望理由の言語化が難しい。
- 大学ごとに選考基準が異なるため、情報収集が欠かせない。
対策
AO入試では「自分はどんな人間で、大学で何を学び、将来どう活かすか」を具体的に語れることが求められます。そのためには、自己分析を徹底し、志望大学の教育方針や特色を深く理解しておくことが必要です。小論文や面接の練習も早めに始めましょう。
一般入試を制するための戦略と勉強法
一般入試は、学力で勝負する最もスタンダードな入試方式です。そのため、日々の学習の積み重ねと計画的な受験戦略が合否を大きく左右します。ここでは、一般入試を成功させるためのポイントを具体的に解説します!
学力の基礎固めと応用力
まず重要なのは、基礎学力の徹底的な定着です。英語なら文法や単語、数学なら公式や基本計算、国語なら読解力と語彙力の確認が欠かせません。基礎が不十分なまま応用問題に挑戦しても得点は安定せず、時間だけが浪費されます。基礎を固めたうえで過去問や予想問題に挑戦し、応用力を養うことが合格への近道です。
過去問の活用と出題傾向の把握
各大学の過去問を分析することは非常に重要です。問題形式、出題範囲、配点の比率を理解することで、自分の勉強の優先順位を明確にできます。過去問演習は単に解くだけでなく、間違えた箇所の原因分析を徹底することが必要です。間違いのパターンを理解することで、同じミスを防ぐことができます。
模試の活用法
模試は自分の学力を客観的に測る絶好の機会です。しかし、偏差値に一喜一憂するだけでは意味がありません。模試の結果を踏まえ、自分の弱点を把握し、どの科目・単元に重点を置いて復習するか計画を立てることが大切です。模試の成績は学習計画の指針として活用しましょう。
メンタルと体調管理
受験期は精神的・身体的に負担がかかる時期です。睡眠不足や偏った食事、過度な緊張は学力に直結します。計画的な学習スケジュールを作り、休息時間や軽い運動を取り入れることがパフォーマンス維持には不可欠です。
総合戦略
一般入試では、基礎固め・応用力強化・過去問演習・模試活用・体調管理の5本柱を意識して学習することが成功のカギです。各大学の出題傾向に合わせた効率的な勉強と、計画的なスケジューリングを心がけることで、合格率を大きく引き上げることができます。



推薦・AO入試で合格を勝ち取るためのポイント
推薦入試とAO入試は、学力だけでなく「人物・適性・意欲」を評価される入試方式です。学力以外の側面をどのように準備し、アピールするかが合否に直結します。ここでは、推薦・AO入試に向けた具体的な対策を解説します!
推薦入試の特徴と準備
推薦入試は、高校での成績や活動実績を重視されます。指定校推薦では学校の成績基準があり、希望者が多い場合は校内選考を経る必要があります。公募推薦では大学が独自に選考基準を設定するため、成績だけでなく、志望理由書や面接でのアピール力が重要です。
成績管理と高校生活の活用
推薦入試を目指す場合、高校生活全体での努力が結果に直結します。定期テストの成績や課外活動、資格取得、ボランティアなど、日頃から記録に残る成果を意識して活動することがポイントです。
AO入試の特徴と準備
AO入試(総合型選抜)は、書類・小論文・面接・プレゼンテーションなど、多角的に受験生を評価する方式です。学力試験よりも人物面や志望動機が重視されます。そのため、自己分析を徹底し、自分の強みを明確に言語化できるように準備することが不可欠です!
志望理由書と面接の攻略法
AO入試では志望理由書が重要な評価材料です。「なぜその大学・学部なのか」「将来どのように活かすのか」を具体的に説明できる文章を作成しましょう。面接では、明確な回答と論理的な説明力が求められます。日頃から模擬面接を重ね、想定質問に対する回答を練習しておくことが有効です。
推薦・AOでの成功のポイント
推薦・AO入試では、学力だけでなく、計画性、自己分析力、表現力、行動力が評価されます。高校生活での努力を意識的に積み重ね、志望大学に合ったアピールポイントを整理することが合格への近道です。また、面接や小論文の練習を通して、自分の考えを論理的に伝える能力を磨くことも重要です!
まとめ:自分に合った入試方式を選ぶ
- 学力で勝負したい → 一般入試
- 高校での努力を評価してほしい → 推薦入試
- 自分の強みや適性を活かしたい → AO入試
それぞれにメリットとデメリットがあります。大切なのは「自分の強みを最も活かせる入試方式」を選ぶことです!
また東大寺子屋では、一般入試の学力指導はもちろん、推薦・AO入試向けの小論文・面接指導も行っています。志望校の入試方式に合わせた対策を一緒に進めていきましょう!興味がある方はまずお気軽にお問い合わせください。