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小論文対策 ― 現役東大生が教える合格を引き寄せる思考と表現のトレーニング

小論文は大学入試や資格試験、公務員試験などで頻出する評価形式ですが、多くの受験生が「どう書けばよいのか分からない」と悩みます。実際に小論文は、知識をただ暗記しているかどうかではなく、考える力・論理的に表現する力・自分の意見を相手に伝える力 が問われる試験です。

そこでここでは現役東大生ライターの「けんけん」が、小論文の基本的な構成や勉強法、頻出テーマへの対応方法を詳しく解説していきます!

目次

小論文の基本構成を理解する

小論文の書き方において最も重要なのは「構成」です。自由に書いて良いわけではなく、読み手が理解しやすいように整理された形で提示しなければなりません。多くの小論文は以下のような流れで組み立てられます。

  • 序論(導入):課題文やテーマを踏まえ、問題提起や自分の立場を明示する部分
  • 本論(展開):自分の意見を裏付ける理由や根拠を、段落ごとに分けて述べる部分
  • 結論(まとめ):自分の意見を再確認し、簡潔に結論を提示する部分

この流れを常に意識することで、文章に一貫性が生まれ、評価が安定します。特に序論で「私は〜と考える」と立場をはっきりさせることが、採点者に安心感を与えるポイントです!


よく出るテーマと対策法

小論文では、特定の知識よりも「テーマに即して自分の意見を展開できるか」が試されます。とはいえ、頻出テーマを知っておくことで、事前に意見のストックを作りやすくなります!

教育・少子高齢化

例:「少子高齢化社会における教育の役割を述べよ」
対策:人口減少、世代間格差、教育の質的変化(ICT導入など)を普段から調べておき、自分なりの改善策を用意する。

科学技術・AI

例:「AIが人間の仕事を奪うと言われるが、あなたはどう考えるか」
対策:AIのメリット(効率化・新産業の創出)とデメリット(雇用減少・倫理問題)の両面を押さえ、自分の立場を整理する。

環境問題

例:「持続可能な社会を実現するために必要なことは何か」
対策:再生可能エネルギー、資源循環、個人の意識改革など、具体例を挙げて議論を展開する。

医療・福祉

例:「高齢社会における医療制度の課題について述べよ」
対策:医療費増大、医師不足、地域格差といった課題を理解し、解決策を提示できるようにしておく。


小論文を書く力を鍛える勉強法

新聞・時事問題の要約

毎日新聞やニュースを要約する習慣は、論点を把握し、簡潔にまとめる力を養います。「誰が・何を・なぜ・どうした」を意識して1段落にまとめる練習が有効です!

過去問演習

志望校や試験の過去問を必ず解き、出題傾向を把握します。特に制限字数やテーマの傾向は大学ごとに特徴があるため、慣れておく必要があります。

書いた文章の添削を受ける

自分で書いた小論文は客観的に評価しにくいものです。先生や専門講師に添削を受け、論理の飛躍や表現の弱さを指摘してもらうことが上達の近道です。

知識のインプット

小論文は「知識ゼロ」で挑むと、説得力のない文章になります。社会問題や時事テーマに関する本や記事を読み、自分の意見を持てるようにしておきましょう。

小論文に必要な「思考力」をどう鍛えるか

小論文試験で最も評価されるのは「論理的思考力」です。ただ知識を羅列するのではなく、与えられたテーマを深く掘り下げ、自分の意見を根拠とともに提示する力が問われます・・・!ここでは、思考力を養うための具体的なトレーニング方法を段階的に解説します。

問題を正しく理解する力を磨く

小論文試験の大きな落とし穴は「設問を誤解すること」です。例えば「教育の役割を述べよ」と「教育の課題を述べよ」では、求められる方向性が異なります。対策としては、設問文に線を引き「何を問われているか」を明確にする習慣を持ちましょう。

賛否両論を整理する思考法

多くのテーマは賛成・反対の両面から考えることができます。AIや環境問題などは典型的で、プラス面とマイナス面を列挙し、そのうえで自分の立場を決めるという流れが王道です。この練習を繰り返すことで、偏りのないバランス感覚が身につきます。

論理展開を型として身につける

文章構成を一から考えるのは大変なので、型を覚えておくと便利です。代表的なのが「序論→本論→結論」の三段構成で、本論部分に理由を2つ以上示すのが鉄則です。例えば「私はAIの導入に賛成である。その理由は(1)効率化が可能であること、(2)新しい産業が生まれること、の2点である」という具合です。

自分の意見に根拠を与える

小論文で評価を落とす典型例が「意見だけで根拠がない」パターンです。「便利だから」「大事だから」といった抽象的な表現では説得力が不足します。そこで必要なのが具体例です。ニュース記事、統計データ、歴史的事例を取り入れると、文章に重みが加わります。日頃から新聞や本を読む際に「小論文で使える事例」としてメモしておくのがおすすめです。

批判的思考を意識する

思考力を鍛えるうえで重要なのが「批判的視点」です。ある意見を見たときに「果たして本当にそうか」「別の見方はないか」と問い直す習慣を持ちましょう。これができると、文章の深みが増し「表面的な意見の羅列」から抜け出すことができます。

ディスカッションを通じて鍛える

一人で考えるだけでは限界があります。友人や先生と議論することで、新しい視点に触れることができます。「自分はこう考えるが、相手はどう考えるのか」というやり取りは、小論文の質を高めるうえで極めて有効です。

思考の広がりを生む読書習慣

小論文の背景知識を広げるには、やはり読書が最適です。特に社会学・哲学・経済学関連の新書は短く読みやすく、入試で頻出するテーマと関連していることが多いです。読んだ内容を要約し、自分の意見を加えてメモするだけでも思考訓練になります。


小論文で「伝わる文章」を書くための表現技術

いくら深い思考を持っていても、それを正しく表現できなければ小論文では得点できません。採点者に「読みやすく、論理が分かりやすい」と思わせる文章を書くことが求められます。ここでは、表現技術に関する具体的なポイントを解説します!

文を短く切る

日本語の文章は長くなりがちですが、小論文では1文40字前後を目安にすると読みやすくなります。冗長な表現は避け、「結論→理由」の順で書くと自然に明快な文章になります。

接続詞を意識する

「なぜなら」「したがって」「一方で」といった接続詞を適切に使うと、文章の論理がつながります。ただし多用するとくどくなるため、必要な箇所だけで十分です。

抽象と具体のバランス

「環境保護は大切だ」という抽象的な意見に「例えばレジ袋有料化がその一例である」と具体例を添えると説得力が増します。抽象→具体の流れを常に意識することがポイントです。

主語と述語を対応させる

「私の意見は、社会全体の問題が深刻である」というような主語と述語の不一致は減点対象です。特に長文では対応がずれやすいため、推敲の際にチェックしましょう。

語彙を正しく選ぶ

難解な語彙を使う必要はありませんが、「増える」より「拡大する」、「減る」より「縮小する」といった学術的な表現を心がけると文章の格が上がります。ただし無理に難しい言葉を使うと不自然になるので注意しましょう。

字数制限を守る工夫

小論文では字数制限が厳格に設定されています。足りない場合は「理由をもう一つ加える」、多すぎる場合は「同じ内容を繰り返していないか」を確認しましょう。練習段階から字数をカウントする癖をつけることが大切です。

推敲を徹底する

書いたら必ず見直すこと。誤字脱字や文法の乱れはもちろん、論理の飛躍がないかを確認しましょう。推敲の習慣は文章力を大きく伸ばします。

添削を通じて表現を磨く

最終的に文章力を伸ばすには、他人に読んでもらい意見をもらうことが不可欠です。自分では気づけない癖や欠点を指摘してもらうことで、実力が飛躍的に向上します!


よくある失敗例と改善法

  • 字数不足 → 序論・本論・結論の枠組みを守り、理由を2つ以上書く習慣をつける
  • 意見が曖昧 → 「私は〜と考える」と明確に主張を置く
  • 具体例不足 → ニュースや歴史的事例を一つ加えるだけで説得力が増す
  • 文章が冗長 → 短く切れのある文を意識する(1文は40字以内が目安)

まとめと誘導

小論文は、単なる文章力ではなく「論理力と表現力」を問う試験です。構成を意識し、よく出るテーマへの知識をストックしながら、実際に書いて添削を受けることが最も効果的な対策です!

また東大寺子屋では、小論文の添削指導も行っています。志望校別の過去問対策から、基礎的な論理展開の練習まで、一人ひとりの課題に合わせて指導可能です。入試本番で安定した得点を取るために、ぜひご相談ください!

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対象学年:小学生、中学生、高校生、既卒生
※自習室校舎は中学生以上となります。予めご了承下さい。


この記事を書いた人

学年:東京大学3年
学科:工学部
得意科目:数学・物理
座右の銘:初心忘るべからず
【受験を目指す皆さまへ一言】
勉強に不安を持つ方たちの役に立てるような記事を書けるようがんばります!

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