はじめに:目指すは“頂点”という覚悟
日本の大学の中で最も高い難易度と知名度を誇る東京大学と京都大学。
この2校を志望するというのは、単なる「いい大学に行きたい」という希望ではなく、“覚悟”のいる挑戦です。合格には偏差値だけでなく、地道な努力・戦略的な学習・強い精神力が必要とされます。
とはいえ、東大・京大は「完璧な人間しか合格できない大学」ではありません。
正しい努力を、正しい方向に続けられるかどうか。
それが合否の分かれ目になります!
そこでこの記事では現役東大生ライターの「けんけん」が、東大・京大に合格するために求められる要素や、他大学との違い、共通テストや2次試験の特徴、学習戦略などを詳しく解説していきます!
合格に必要な“5つの力”
東大・京大に合格する受験生は、決して「天才」だけではありません。
以下の5つの力を、バランスよく伸ばしていることが特徴的です!
- 基礎学力の完成度
- 読解力と論理的思考力
- 情報整理と表現力(記述力)
- 戦略的な学習管理能力
- 自分を律する力と継続力
例えば、東大の現代文では「抽象的な議論をどれだけ正確に読み取れるか」が問われ、数学では「既存の公式をどう活かして新しい形に持ち込むか」が鍵になります。
京大では「自由な発想」が重視され、解答に至るまでの道筋の“美しさ”や“柔軟さ”が評価される傾向があります。
いずれも、表面的な暗記では歯が立たない世界です。基礎を固めたうえで、自分の頭で考える訓練が必要です!
共通テストと2次試験:東大・京大はどちらが勝負?
多くの国立大学では共通テストの点数が合否を大きく左右しますが、東大・京大は少し事情が異なります。
東大の場合:
- 共通テスト:110点(900点満点を110点に換算)
- 2次試験:440点(英数国理)+調査書加点
つまり、共通テストは足切りと出願資格を確認するための試験。
合格者の多くは共通テストで780〜830点を取りつつ、本当の勝負は2次試験という構造です。
京大の場合:
- 共通テストの配点は東大よりやや高い学部もあり、文系では共通テストの比重が相対的に高めです。
- 一方で、理系学部は2次試験重視。特に理学部・工学部・医学部などは、共通テストでの失敗を2次で取り返せるケースもあります。
いずれにしても、共通テストは「満点を狙う」のではなく、「出願ライン+精神的余裕を得る」ための目安。
合格の決め手は2次試験にあることを常に意識しておくべきです!

東大・京大の出題の特徴と“差”
東大と京大はどちらも記述中心・思考力重視の出題ですが、細かく見ると傾向に差があります。
東京大学の出題傾向
- 問題文が長く、抽象的なテーマが多い(国語・英語)
- 数学は誘導付きだが深い理解がないと難解
- 理科は「なぜこうなるか」を問う記述が多い
- 英語は要約・自由英作文・長文要約など多様な力が問われる
東大の問題は**「読んで理解し、自分の言葉で再構成する」**というスキルが中心。
いわば、「問題との対話」ができるかが問われます。
京都大学の出題傾向
- 記述量は多いが、やや自由度の高い問題が多い
- 数学は「一発勝負」型で誘導が少なく、解法のセンスが問われる
- 英語は長文読解+自由英作文で、発想力・柔軟性が求められる
- 国語は抽象性が低く、読解に集中できる構成
京大の問題は、**「自分の考えで突破口を見つける」**というタイプの受験生に向いています。
ある意味で、東大が「知的な堅牢さ」を求めるのに対し、京大は「知的な柔軟さ」を求めていると言えるでしょう。
学習戦略:高3からの勉強スケジュールと優先順位
東大・京大に合格するための1年間は、まさに「戦略と実行の両輪」が不可欠です!
ただ勉強時間を積めばよいのではなく、「今、何を優先すべきか」を常に判断しながら進む必要があります。
おおまかなスケジュールは以下の通りです。
- 4〜6月:全科目の基礎を完成。参考書+学校教材を徹底復習
- 7〜8月:共通テスト形式演習+2次レベルの問題に着手
- 9〜11月:共通テスト模試→苦手補強。2次過去問の演習開始
- 12月〜1月:共通テスト直前対策。2次試験に向けて全力加速
- 2月:出願校確定→過去問総仕上げ。答案作成力と完成度強化
どの時期にも言えることですが、「演習→自己分析→修正」のループを繰り返すことが最も重要です。
続いて、科目別戦略と合格者の勉強法について見ていきましょう!
英語:読解・記述・思考のすべてを求められる最重要科目
東大・京大いずれの入試においても、英語は配点が高く、差がつきやすい科目です!
東大英語の特徴
- 要約問題や和文英訳、自由英作文が毎年出題
- 長文も2題以上で構成されるため、処理速度と記述力の両立が必要
特に東大の要約問題では、原文を正しく読み取ったうえで、情報を取捨選択しながらまとめる力が問われます。形式に慣れるには、過去問の反復が最適です。
京大英語の特徴
- 長文の難易度は高いが、自由英作文や和文英訳も頻出
- 文法・語法問題もあるため、知識+発信型スキルが求められる
京大は自由英作文が毎年出題され、「日本文化を外国人に説明せよ」などの問いが多く出ます。自分の意見を論理的に述べる訓練が必要です。
対策法:
- 英文解釈は「構造をとらえる練習」を毎日コツコツ
- 自由英作文は「ネタ帳(使える表現集)」を作成
- 過去問で毎週1題、時間を計って“本番シミュレーション”
数学:思考力・完答力を問う“本番勝負”の主戦場
東大数学
- 文理共に6題構成。1題あたりの配点は高く、1問の出来で大きく合否が分かれる
- 誘導があるぶん「解法パターンの整理」が効果的
特に理系では、部分点狙いでは足りないこともあるため、「答案を仕上げ切る力」が問われます。
京大数学
- 問題数が少なく、誘導も少ない。自由度の高い出題が多く、発想勝負
- 「見たことのない問題」をどう処理するかがカギ
解けない問題にどこまで食らいつけるか、思考の持久力が問われます。
対策法:
- 1日1題、「時間無制限で考え抜く」訓練を継続
- 解けなかった問題の解説は、手を動かしながら写経するように理解
- 数学ノートは“自分の頭の中を可視化”するために活用
国語:現代文の読解力と古漢の基礎力がカギ
東大・京大ともに、国語の記述力が合否に影響します。
東大国語
- 抽象的で難解な評論文を2題+古文・漢文
- 答えが明示されにくい「言い換え」や「理由説明」の記述が多い
ここでは論理の筋道を正確に理解し、因果関係を明確に書ける力が問われます。
京大国語
- 問題文が東大よりもやや平易で、設問の意図は明確
- しかし、本文との整合性・根拠の一貫性が非常に重要
たとえ平易に読めても、「本文に根拠がない解答」はバッサリ切られるため、慎重な読解と丁寧な記述が必須です。
対策法:
- 評論文は「段落ごとの要点メモ→要約」を繰り返す
- 過去問演習では「自分の答案→模範解答と比較→再記述」の3ステップを徹底
- 古文単語300語、漢文句形40を夏までに仕上げる
理科・社会:得点源として“安定感”を
理科・社会科目は、短期間での伸びやすさと反復で定着する特性があります。
東大理系の理科
- 物理・化学・生物の中から2科目選択
- 記述式が中心で、理解の深さ・現象の説明力が重要
知識を“使う”問題が多く、原理を理解しているかが問われます。暗記一辺倒では対応できません。
京大理系の理科
- 東大に比べてややオーソドックスな出題もある
- 記述の分量が多く、丁寧に根拠を明示する力が必要
社会(文系向け):
- 東大:世界史・日本史・地理・倫理政経などから2科目
- 京大:基本的に1科目
東大は2科目必須のため、「配点に見合った効率の良い学習」が求められます。通史理解とテーマ別整理をバランスよく行いましょう。



模試・過去問の活用法
模試の目的は“現状の測定”ではなく“修正の材料”
- 点数に一喜一憂せず、「時間配分」「苦手傾向」「答案作成の癖」などを分析
- 偏差値よりも「何を改善すべきか」に注目
過去問演習は「時間を決めて→解いて→見直す」の3ステップ
- 10年分を最低2周。初見で解けるか、制限時間内で書ききれるかを確認
- 解答を写すのではなく、“考え方”と“答案構成”の癖を盗む
合格者の声から学ぶ“伸びる人の共通点”
実際に東大・京大に合格した生徒たちに共通しているのは:
- 「できない理由」より「できる方法」を探していた
- 失敗の分析がうまく、切り替えが早い
- 「基礎を裏切らなかった」――地道な演習を最後まで続けた
最後の数か月で成績を飛躍的に伸ばす人は、共通して「やるべきことを整理して、実行力を持ってやり切っている」んです!
まとめ
東大・京大に合格するには、決して特別な才能が必要なわけではありません。
必要なのは、「自分の弱点と向き合い、乗り越える力」。
そして、「考えることを楽しみ、自分の頭で答えを導く習慣」です!
また、もしあなたが本気で東大・京大を目指すなら、東大寺子屋でその第一歩を踏み出してみませんか?
あなたに合った最短ルートを、一緒に描いていきましょう。
ご興味がある方はまずお気軽にお問い合わせください!