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難関大学に合格するための共通テスト得点戦略とは?現役東大生が教える共通テストへの照準

目次

はじめに:難関大合格には共通テストで何点必要?

「東大・京大・一橋・東工大・早慶などの難関大学を目指すには、共通テストで何点必要?」というのは、多くの受験生・保護者が気になる疑問のひとつです。

結論から言えば、難関大学の共通テストの目標得点率はおおよそ80%〜90%
ただし、大学や学部によって「共通テストの比重」は大きく異なるため、同じ点数でも「合格に近づく人」と「そうでない人」に分かれてしまうのが実情です・・・!

そこでこの記事では、現役東大生ライターの「けんけん」が

  • 大学別・学部別の目標得点率
  • 「何割取ればいいの?」という疑問に対する現実的なライン
  • 共通テストを“得点源”にするための科目別対策のヒント  を詳しく解説していきます!

難関国立大学の共通テスト目標得点率【大学別目安】

東大(東京大学)

  • 目標得点率:78〜83%(約700~750点)
  • 共通テストの配点は全体の約1/3(2次試験重視)
  • 8割を超えていれば「出願の安全圏」

東大は「共通テストができても受からない、逆に失敗しても2次で挽回可能」という特徴があります。
共通テストで多少失敗しても、2次試験で点を稼げる生徒にはチャンスがありますが、「足切り」が毎年設定されるため、最低でも700点(約78%)は欲しいラインです・・・!

京大(京都大学)

  • 目標得点率:78〜85%(学部により変動)
  • 文系より理系の方が共通テスト比率が高い
  • 足切りラインはやや低めだが、上位合格者は8割超

たとえば工学部などでは、共通テストの数学・理科の点数が高得点帯に集まりやすく、共通テストの得点がそのまま合格率に反映される傾向があります!

一橋大学

  • 目標得点率:85%前後
  • 共通テストと2次がほぼ5:5で配点
  • 英語・数学・国語の完成度が求められる

一橋大学は共通テストの比率が高く、共通テストの点数が合否に直結する大学の代表格です。とくに「地歴」などの配点が高いため、社会の失敗が命取りになることも。

東工大(東京工業大学)

  • 目標得点率:82〜88%
  • 理系科目の得点力が鍵
  • 共通テストの比重が意外と高い

東工大は国立理系の中でも、共通テストの点数が合否にかなり影響する大学です。英語・数学・理科(2科目)で高得点を狙う必要があり、85%が合格ラインと言われることもあります。

神戸大・九州大・東北大など旧帝大下位

  • 目標得点率:78〜85%
  • 地方国立ほど共通テスト重視の傾向あり
  • 安定して8割を確保できれば勝負圏内

地方旧帝大や中堅国立では、共通テストでの高得点を出願基準としているところが多く、9月~11月の模試判定が合否を大きく左右します


私立難関大学の共通テスト得点戦略

早稲田・慶應・上智・ICUなど

  • 共通テスト利用方式あり(配点は学部により異なる)
  • 共通テスト利用の場合、得点率90%以上がボーダーになることも
  • 独自入試では共通テストを使わないルートも

私立難関大では、共通テストを使わない「一般選抜ルート」と、得点を利用して出願できる「共通テスト利用方式」の二通りがあります!

共通テスト利用方式では、少ない科目数(英語+国語+社会など)で90%以上の得点が必要になることも多く、「1問のミスが合否に直結する」非常にシビアな世界です。


難関大合格者の共通点:得点バランスと“落とさない力”

難関大に合格する生徒は、どの教科にも共通して「極端に苦手な科目がない」のが特徴です!
つまり、全科目を安定させる「総合力型」であることが求められます。

たとえば:

  • 英語90点、数学85点、国語60点 → 一橋大では厳しい
  • 英語80点、数学80点、国語80点 → 安定して出願可能

このように、「バランスよく高得点を取れる」ことが共通テストでは最も重要な資質になります。
特定の教科だけ突き抜けていても、苦手科目で崩れれば「出願資格」すら失う可能性があるのです。

英語:共通テストは「リスニングで勝負が決まる」

共通テストの英語は、リーディングとリスニングが100点ずつ=配点50:50になっており、センター試験時代の「リーディング偏重」から一転、リスニングが“主戦場”となっています

難関大を目指すなら:

  • リーディング:90点以上(8〜9割安定)
  • リスニング:80点以上(苦手でも7割キープ)
    が一つの指標です。

特に東大・一橋・東工大志望者は、リスニングの得点が全体の足を引っ張る最大要因になることが多く、夏〜秋にかけてリスニング演習を強化する必要があります。

おすすめ対策:

  • 英語のニュース音声(NHK WORLD・VOAなど)を毎日10分聴く
  • 「シャドーイング+ディクテーション」で耳を慣らす
  • 共通テストの過去問を繰り返して形式に慣れる

また、リーディングは**情報処理系の文章(チラシ・メール・図表)**が多く出題されるため、「スキミング(流し読み)とスキャニング(情報検索)」を訓練しておくと得点が安定します。


数学:高得点狙いには「型の理解+実戦力」が不可欠

数学は共通テストで最も差がつく科目の一つです。
計算処理に加え、「長い設問文」や「会話形式の誘導」など、読解力も試されるため、単純な計算力だけでは対応できません。

数学I・Aは特に「時間が足りない」という声が多く、問題を取捨選択しながら解く判断力も求められます。

理系志望者の目標:

  • 数学I・A:85点〜満点を安定して狙う
  • 数学II・B:75〜90点を確保

対策ポイント:

  • 教科書の例題→共通テスト形式の問題集へ段階的に移行
  • 模試や過去問で「大問ごとの時間配分」を決めて練習
  • 途中式の省略練習をして“書き過ぎ”を防止

文系の場合でも、国立大を目指すなら数学II・Bまで対策が必要。特に一橋大のように「文系でも数学で高得点を狙える大学」では、“得点源”として数学を武器にできるのが大きなメリットです。


国語:現代文の処理スピードが勝敗を分ける

共通テストの国語は、「文章の量が増え、設問の選択肢がより複雑になった」という特徴があります。
特に評論文・小説では、「言い換え」「筆者の主張」「根拠となる部分」が明確でないこともあり、選択肢の絞り込みに時間がかかるケースが多発します。

難関大を目指すなら:

  • 評論:確実に取りに行く(ミス1〜2問以内)
  • 小説:時間をかけすぎない(20分以内)
  • 古文漢文:文法・語彙+設問形式の慣れが勝負

おすすめ演習法:

  • 読解マーカーを使って「筆者の主張・対比・具体例」を見つける練習
  • 古文単語300、漢文句形50を8月までにマスター
  • 過去問演習では「30分以内に大問2つを解く」スピード練習を重視

理社:記憶と整理の「スキル型科目」

理科・社会は「暗記すれば取れる」と思われがちですが、近年は“資料読解力”や“因果の理解”が問われる設問が主流です。

たとえば地理では「気候グラフ+写真+統計表」など、複数の資料から正しい選択肢を選ぶ問題が定番。政治経済や倫理では、時事・現代課題に絡めた出題も多くなっています。

目標得点率(国立難関大):

  • 地歴公民:80〜90点
  • 理科基礎:35〜40点/50点(2科目合計70〜80点)
  • 理科(物化生地):70〜90点/100点(2科目合計140〜180点)

おすすめ対策:

  • 参考書を「見て覚える」より「書き出して整理」する
  • 過去問・予想問題で“ひねった設問”に慣れる
  • 問題集を2冊やるより「1冊を完璧にする」ほうが高得点につながる

時間配分とミス防止が合否を分ける

共通テストで失敗するケースの多くは、「時間が足りずに解ききれなかった」「見直しの余裕がなかった」というもの。
そのため、「時間配分の戦略」と「解答の精度」が両立できるような訓練が必要です!

理想的な時間配分(例:数学I・A 70分):

  • 大問1〜3(基本計算系):各12分=合計36分
  • 大問4〜5(思考・読解系):各15分=合計30分
  • 見直し:4分

このように、「どこで何分使うか」をあらかじめ決めておくことで、本番での焦りを軽減し、得点力を最大化できます

また、最後の1分で「マークミス」や「ズレ」の確認を徹底することで、無駄な失点を防ぐことができます。

まとめ:共通テストは「失敗しない」ことが第一!

難関大学の共通テストで求められるのは、「満点」ではありません。
「極端に落とさないこと」=“失敗しない安定力”こそが合格のカギです!

共通テストの得点によって:

  • 東大・京大では「出願校を変えざるを得ない」
  • 一橋・東工大では「得点次第で合否が決まる」
  • 私立難関大では「1点差で合格・不合格が分かれる」

だからこそ、日々の学習から「戦略的な科目対策」や「本番を意識した練習」が求められます!

共通テストは、単なる知識勝負ではありません。
情報処理力・判断力・時間管理能力――受験生に問われる力は多岐にわたります。

私たち東大寺子屋では、あなたの状況にあわせた「共通テスト特化型サポート」で、志望校合格へ向けて最短ルートを一緒に歩んでいきます。ご興味がある方は、まずはお気軽にお問い合わせください!

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対象学年:小学生、中学生、高校生、既卒生
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この記事を書いた人

学年:東京大学3年
学科:工学部
得意科目:数学・物理
座右の銘:初心忘るべからず
【受験を目指す皆さまへ一言】
勉強に不安を持つ方たちの役に立てるような記事を書けるようがんばります!

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