はじめに
「部活を頑張りたいけど、受験も心配……」
「引退してからじゃ遅いのでは?」
「周りはもう塾に通い出してるのに、自分は部活漬けで焦る……」
これは、多くの中学生・高校生が一度は抱える悩みです!特に中学3年生や高校2~3年生になると、「そろそろ受験モードに入らないと」と感じつつも、部活も最後まで全力でやりたいという気持ちがせめぎ合いますよね。
結論から言えば、「部活と受験は両立できます」。ただし、ポイントは“正しい戦略”と“時間の使い方”。
そこでこの記事では現役東大生ライターの「けんけん」が、部活と受験を両立するための考え方・勉強法・スケジューリングのコツ、そして部活で培った力を受験に活かす方法まで、具体的に解説していきます!
かくいう私も、部活をやりながら「受験に間に合うのか・・・」と焦る気持ちもありました。しかし引退まで部活動を続け、その後無事第一志望に合格することが出来ました!皆さんもこの記事を参考に、部活と勉強の両立を目指してみてください!
部活と受験、なぜ両立が難しいのか?
「部活と受験を両立するのは難しい」――多くの学生がそう感じるのは、時間や体力、気持ちの両立が簡単ではないからです。まず最大の障壁は“時間の制約”です。
平日の放課後はほぼ毎日部活に費やされ、帰宅するころにはすでに夕方から夜。そこから食事や入浴を済ませると、勉強に使える時間はほんのわずかです。そのうえ、部活で身体が疲れ切っていれば、集中して机に向かうことすら難しいでしょう。
さらに厄介なのが「周囲との比較」です・・・!部活に参加していないクラスメイトが塾や家庭教師を活用してどんどん受験勉強を進めている姿を見ると、焦りや不安に襲われることがあります。「このままで本当に間に合うのか?」と自問し、モチベーションが下がる人も少なくありません。
また、部活を優先することで「自分は受験を甘く見ているのではないか」と罪悪感を抱いたり、逆に「もっと部活に打ち込みたいけど、勉強が気になる」と中途半端な状態になるケースも多いです。精神的な葛藤が集中力を妨げる要因にもなります。
加えて、部活では「今この瞬間」に全力を注ぐことが求められますが、受験勉強は「長期的なゴール」に向けてコツコツと積み重ねるもの。求められる姿勢や思考の方向が異なるため、スイッチの切り替えがうまくできない人にとっては、両立がさらに難しく感じられるのです。
これらの要因が重なり、「どちらも中途半端になってしまいそう」と感じることで、両立への不安が膨らんでいきます。しかし、後述するように戦略と考え方次第でこの課題はクリア可能です!

両立を成功させるためのマインドセット
部活と受験、どちらも中途半端にしたくない。そう願うなら、まずは「両立できる」という前向きなマインドセットを持つことが大切です!大前提として、「部活を続けながらでも受験に成功することは十分可能」です。実際に、部活を最後までやり抜いたうえで、難関校に合格している先輩たちは大勢います。その違いは、才能ではなく“意識と工夫”にあります。
まず意識したいのが「時間は作るもの」という考え方です。
「部活があるから勉強する時間がない」のではなく、「限られた時間の中でどう効率的に勉強するか」を考えることが、成功の第一歩。たとえば、移動時間を英単語の暗記にあてたり、昼休みに問題集を開いたりと、スキマ時間の活用は部活生の武器になります。たとえ10分でも毎日続ければ、大きな差となって現れます。
また、「比べるのは他人ではなく、昨日の自分」です。
勉強時間や模試の点数など、つい他人と比べてしまいがちですが、自分にしかできない努力があると信じて、毎日の小さな前進に目を向けましょう。他人との比較はモチベーションを下げる原因になりますが、自己ベストの更新を目標にすれば、自然とやる気も継続します。
さらに、「部活で得た力は受験に活きる」と信じましょう。体力・集中力・持久力・チームでの協力など、部活を通して培った力は、勉強にも間違いなく活用できます。「自分には部活で鍛えた武器がある」という自信が、受験への大きな原動力になります。
「できない理由」ではなく「できる方法」に目を向ける。そうしたマインドセットこそが、両立を実現する鍵なのです!
実践!部活と受験を両立するスケジューリング術
短時間集中の「スキマ学習」を極めよう
忙しい部活生にとって、勉強時間の確保は“工夫”が命。おすすめは「スキマ時間の活用」です。
- 通学中に英単語アプリで10分
- 昼休みにノートの見直し
- 風呂で歴史用語を音読
- 寝る前にその日覚えたことを1分間だけ振り返る
こうした積み重ねが1日30分〜1時間の勉強時間を生み出します。まとまった時間が取れなくても、スキマ時間を無駄にしない習慣をつけましょう!
週単位での計画立てが効果的
部活の予定は日によって異なることも多いですよね。だからこそ、月単位ではなく「週単位」でスケジュールを組むのがおすすめです。
- 部活がハードな日は復習中心
- オフの日は模試・過去問にチャレンジ
- テスト前は部活と相談し、勉強メインに切り替える
計画を立てたら、終わった内容を記録して“見える化”しましょう。自分の頑張りが可視化されると、モチベーションアップにもなります。
科目別・おすすめの勉強法(部活生向け)
英語:毎日のルーティンを作る
英単語や文法は、短時間でも毎日触れるのがカギ。アプリ・単語帳・YouTubeなど、自分に合ったスタイルでOKです。音読やシャドーイングを通学中に行うのも効果的です。
数学:理解→演習→復習の3ステップ
数学は「考える体力」が必要なので、頭がスッキリしている朝や部活前に少しずつ進めるのが◎。部活後の夜は、解いた問題の答え合わせと振り返りに使いましょう。
国語:過去問や読解演習を週1で
時間がない時期は、読解問題を週1ペースでもOK。問題に触れ続けることが大事です。現代文は「要約」、古文・漢文は「文法の復習」と「音読」だけでも十分効果があります。



部活が受験に活きる!意外なメリット
部活を頑張ることは、受験勉強にも大きなプラスになります。たとえば、
- 時間管理能力:限られた時間をどう使うかに敏感になる
- 集中力:短時間でも集中するスキルが磨かれる
- 粘り強さ・継続力:困難な状況でも継続できる強いメンタル
さらに、推薦入試や総合型選抜では「部活動の実績」や「継続力」などが評価されることも。一見遠回りに見えて、実は近道だった、というケースも多いのです。
引退後にやるべき勉強ステップ
部活を引退した瞬間から、受験に向けたラストスパートが始まります!しかし、「時間ができたからとにかく勉強しよう」と闇雲に取り組んでも、思うような成果は出ません。大切なのは、段階的に、そして戦略的に勉強を進めることです。
まず最初にすべきは、「現在地の確認」です。これまでの模試や定期テストの結果を振り返り、自分の得意・不得意を明確にしましょう。科目ごとの理解度を把握することで、優先的に時間を割くべきポイントが見えてきます。
次に、「志望校から逆算したスケジュール作成」に取り組みましょう。受験日までの残り期間を月ごと、週ごとに区切り、「いつまでに何を終えるか」を設定します。長期目標だけでなく、1日単位のタスクも具体的に落とし込むことで、迷いなく机に向かえるようになります。
そのうえで、「基礎の徹底復習」に重点を置いてください!英単語・古文単語・数学の公式など、基本の確認を怠ると、応用問題には対応できません。特に夏から秋にかけては、基礎固めのラストチャンス。教科書レベルを完璧にし、標準問題集で実力をつけていきましょう。
基礎が固まったら、「志望校の過去問」や「応用問題」にシフトします。いきなり高得点を狙う必要はありません。まずは形式に慣れ、自分の課題を洗い出すことが重要です。その結果をふまえ、計画を都度修正していくのが合格への近道です。
部活で培った集中力と継続力は、大きな武器。その力を勉強に活かし、計画的かつ効率的に受験を戦い抜きましょう。
まとめ
部活を一生懸命やっている人は、受験でも成功できる力をすでに持っています。限られた時間の中で努力を積み重ねる姿勢、何かに全力で向き合う姿勢は、受験に必要なすべてです。
両立は簡単ではありませんが、不可能ではありません。むしろ、努力の過程で得た力こそが、大学や社会に出てからも生きてきます。
部活も、勉強も。どちらも真剣にやった経験が、あなたの「強さ」になります。
「今この瞬間の努力は、未来の自分への最高のプレゼントです」
部活に誇りを持って、受験にも自信を持って挑んでいきましょう!
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