模試を受けるだけではもったいない!現役東大生が教える成績アップにつながる模試の活用法

目次

はじめに

模試(模擬試験)は、受験生にとって実力を測る重要な機会です。しかし、多くの生徒が「模試を受けっぱなし」にしてしまい、結果だけを見て一喜一憂して終わっているのが現状です。

模試は、単なるテストではなく、「学びを深めるツール」として最大限に活用すべきもの。正しく活用すれば、自分の弱点を的確に把握し、成績向上への強力な武器になります。

そこで、この記事では現役東大生ライターの「けんけん」が、模試の結果をどのように分析し、復習し、日々の勉強に生かしていくべきか、具体的なステップとともにご紹介します!

私は模試をペースメーカーに学習を進めていました。その際、模試をただ受けるだけでなく100%活用するために必要なことを模索していました。みなさんも、模試を「成績を伸ばすためのチャンス」として使えるようになれば、受験本番でも確かな自信をもって挑むことができるでしょう!


模試は「結果を見る」だけでは意味がない

模試を受けたあと、「偏差値が〇〇だった」「志望校の判定がBだった」といった結果だけに注目して終わってしまう人が多いですが、それでは模試の本来の価値を活かしきれていません。模試の目的は、現時点の学力を数値化するだけでなく、「これからどのように勉強を進めればよいのか」「どこに力を入れるべきか」を見つけ出すことにあります!

いわば模試は、学力診断と学習方針の調整のための“学習の鏡”なのです。

模試の結果を見る際には、まず教科ごとの得点や偏差値よりも、設問ごとの正答率や分野ごとの傾向に注目しましょう。たとえば、自分が間違えた問題の正答率が70%以上だった場合、それは「多くの受験生が解けているのに自分は解けなかった」という状態です。これは、基礎力の不足や注意力の欠如を示しています。

一方、正答率が30%以下の問題を間違えていた場合は、あまり気にせず、「今の実力では解けなくて当然」と割り切ることも大切です。このように、間違えた問題を「どうして解けなかったのか」という視点で分析することで、復習すべきポイントがはっきりしてきます。

また、模試は「点数を振り返る場」ではなく、「学びを深める機会」です!復習をせずに結果だけで安心したり、落ち込んだりするのは非常にもったいないことです。

大切なのは、「なぜ間違えたのか」「どうすれば次に解けるようになるのか」を考え抜き、それを今後の勉強に反映させることです。点数や偏差値に一喜一憂するのではなく、自分の成長につながる情報を掘り起こすことで、模試の結果が真に意味のあるものになります。

模試を本当に意味のあるものにするためには、「受けること」がゴールではなく、「活かすこと」がゴールであるという意識を持ちましょう。模試をきっかけに学習方法を見直し、自分の弱点と向き合い、次のステップにつなげる。そうした姿勢こそが、模試を通じて成績を伸ばしていくための鍵なのです。

模試の活用は、「点数を反省する」のではなく、「学習の改善材料として活かす」ことが目的です。その意識を持つことが、模試を価値あるものに変える第一歩です!


模試の活用ステップ1:結果の正しい読み解き方

模試の結果を受け取ったら、まず「総合点」や「偏差値」よりも、「各分野・各設問ごとの得点と正答率」に注目しましょう。以下の点をチェックすることが重要です!

教科ごとに正答率を確認する

模試には「全国平均の正答率」が掲載されていることがほとんどです。自分が間違えた問題の中でも、正答率が高い問題(例えば70%以上)を落としている場合、それは基礎の見直しが必要なサインです。

一方で、正答率が低い問題(30%以下)を落としていても、あまり気にしすぎる必要はありません。

設問ごとのミスの理由を分類する

自分が間違えた問題に対して、以下のように分類してみましょう。

  • 知識不足によるミス(覚えていなかった)
  • 読み間違いや計算ミス
  • 時間が足りなかった
  • 解法の選択ミス

このようにミスの「質」を見極めることで、次にやるべきことが明確になります。例えば、知識不足なら暗記の徹底、時間が足りないなら演習量の増加など、対策を具体化できます。


模試の活用ステップ2:復習を徹底して弱点を克服する

模試の復習を行う際のポイントは、「間違えた問題だけに集中すること」です!全体を漠然と見直すのではなく、ミスした問題を徹底的に掘り下げましょう。

間違えた問題を“自分の言葉”で解説できるようにする

ただ答えを確認するのではなく、「なぜその答えになるのか」を自分の言葉で説明できるまで理解することが重要です。

問題集などでよくある「解説を読むだけ」で終わってしまうと、同じような問題に再び間違える可能性があります。ノートに解説を書き直したり、友達に説明してみると効果的です。

類題を解いて実力を定着させる

一度間違えた問題は、その場で理解しても、時間が経つとまた忘れてしまいがちです。

理解した後は、同じタイプの問題をいくつか解いて、確実に身につけるようにしましょう。苦手な分野については、単元別の問題集や一問一答集を活用するとよいでしょう。


模試の活用ステップ3:模試から学習スケジュールを見直す

模試を活用して学習計画をアップデートすることも大切です。特に、受験生にとって模試は「節目」となる存在であり、学習の成果や課題を定期的に見直すタイミングになります。

弱点に特化したスケジュールを作る

模試を通して浮かび上がった自分の苦手単元に、どれだけ時間を割けるかが成績アップのカギです。模試で見つけた「正答率が低かった単元」や「知識の抜け」がある分野に重点を置いたスケジュールを立てましょう。

模試の結果を「中間目標」として活用する

長期的な勉強は、成果が見えづらくてモチベーションが下がりがちです。そんな時、模試のスコアや偏差値を「中間目標」に設定しておくと、努力の成果が数値で確認でき、モチベーションの維持につながります!

私も模試に向けて学習計画を立て、模試の成績でそれが適切だったのかどうか見直しをしていました!中期的に目標があると漫然とではなく集中して勉強に取り組めるのではないでしょうか。


模試の活用ステップ4:志望校対策に直結させる

模試を最大限に活用するためには、結果を単なる「現状確認」にとどめず、志望校の対策に結びつけることが重要です。模試の結果から得られる情報は、自分の学力の位置づけだけではなく、志望校に合格するために何が足りていないのかを明確に示してくれます。

つまり、「模試 → 分析 → 対策」というサイクルの中で、志望校合格のための戦略を構築するのです。

まず注目すべきは、志望校の判定と各科目のバランスです!たとえば、志望校がA判定でも特定の科目の得点が極端に低い場合、その科目が今後の足を引っ張る可能性があります。

逆に、判定がCやDでも、苦手科目の改善が見込めるならば、合格の可能性は十分に上がります。このように、判定に一喜一憂するのではなく、どの科目をどのように強化するかという視点で模試の結果を分析することが重要です。

また、模試で出題された問題形式や内容は、実際の入試と似ていることが多く、特に志望校の出題傾向に近い模試を選んで受けることは非常に効果的です!模試の過去問を見直して、志望校に似た出題パターンや難易度の問題を復習することで、実戦力を高めることができます。特に記述式の問題や思考力を問う問題では、自分の考え方や表現方法を磨くことが、得点力の向上に直結します。

さらに、模試の答案を使って自分の解答のクセや弱点を掘り下げ、志望校の出題傾向と照らし合わせることで、優先的に対策すべきポイントが見えてきます。たとえば、「時間が足りなかった」「ケアレスミスが多かった」「選択肢の吟味が甘かった」など、自分に特有の問題を見つけて修正することは、合格可能性を飛躍的に高める要素となります。

つまり、模試はただのチェックテストではなく、「志望校対策の羅針盤」です。模試を受けっぱなしにせず、必ず自分の志望校に向けた行動に落とし込んでいくことで、合格へと確実に近づいていきます。

受験対策 新高2生

まとめ:模試は「受けた後」が本番!

模試の本当の価値は、「受けること」ではなく「受けた後」にあります!結果を受けて、どこをどう改善すべきか、今後どんな学習をすべきかを具体的に考えることで、初めて模試は自分にとっての“宝の山”になります。

模試を受けた後は、ぜひ以下のポイントを意識してみてください。

  • 結果の数字だけでなく、内容まで細かく分析する
  • 間違えた問題の復習に全力を注ぐ
  • 学習スケジュールを模試に応じて柔軟に見直す
  • 志望校とのギャップを具体的に把握し、対策を練る

これらを継続的に行うことで、模試を「成績を伸ばすためのツール」として最大限に活用することができます。

模試は怖いものではなく、自分の可能性を広げてくれる味方です。ぜひ、次の模試を単なるテストではなく、「飛躍のチャンス」として活かしていきましょう!

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この記事を書いた人

学年:東京大学3年
学科:工学部
得意科目:数学・物理
座右の銘:初心忘るべからず
【受験を目指す皆さまへ一言】
勉強に不安を持つ方たちの役に立てるような記事を書けるようがんばります!

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