共通テスト対策、まずはここから!現役東大生が教える初学者がすべきこと

高校3年生になったばかり、あるいは2年生の春。「そろそろ共通テストの勉強を始めた方がいいのかな…」と感じてはいても、「何をすればいいのか分からない」「どこから手をつけたらいいのか見当がつかない」と悩んでいる人は少なくありません。

共通テストは、大学入試において多くの受験生が通る大事な関門。とはいえ、最初は誰でも“よく分からないもの”です。

そこでこの記事では現役東大生ライターの「けんけん」が、これから共通テストの勉強を始める高校生に向けて、まず何を意識し、どんな行動をとるべきかをわかりやすくまとめました!受験勉強のスタートに、不安を感じている人の助けになれば幸いです。

目次

そもそも共通テストって何?

まず最初に、共通テストとはどんな試験かをざっくり押さえておきましょう!

共通テストは、大学入試センターが実施する全国共通の試験で、主に国公立大学の受験生が受けるものです。しかし、私立大学でも共通テストを利用して合否を判定するケースが増えてきており、受験生の多くがこの試験を受けることになります。

試験は1月中旬に2日間かけて行われ、文理に応じて受ける教科や科目が異なります。基本的には以下のような構成です。

  • 【国語】
  • 【数学①・②】
  • 【英語(リーディング・リスニング)】
  • 【理科(1~2科目)】
  • 【地理歴史・公民(1~2科目)】

特徴的なのは、「思考力・読解力・判断力」が重視される点。センター試験時代と比べて、「ただ暗記しただけでは解けない」問題が増え、文章量も増加傾向にあります。

つまり、「早めに慣れておくこと」が重要!共通テスト対策は時間をかけるほど有利になるため、スタートを切るタイミングがとても大切です。


最初にやるべき3つのこと

では、実際にどこから始めればいいのでしょうか。共通テストの対策を始めるにあたって、まず意識しておきたいのが以下の3つのステップです!

自分の現在地を把握する

最初に必要なのは、今の自分がどのくらいのレベルにあるのかを知ることです。これが分からないと、どんな参考書を選べばいいか、どの科目から優先的に進めればいいかが判断できません。

模試の成績表がある人は、それを見返してみましょう。まだ模試を受けていない人や、最近勉強から離れている人は、市販の共通テスト型の問題集や過去問の中から、まずは「基本レベル」の問題を解いてみてください。

正答率ではなく、「どの分野が苦手か」「時間配分はどうだったか」を意識して振り返ることがポイントです!

教科ごとの特徴と傾向を知る

共通テストでは、科目ごとに出題形式が大きく異なります!たとえば、英語は文章量が非常に多くなり、「文法よりも読解・情報処理」が重視されます。一方、数学は複雑な計算よりも「条件整理・論理的思考」が試されます。

対策の仕方もそれぞれ異なるので、まずは簡単に教科ごとの傾向を調べておきましょう。今はYouTubeや受験情報サイトなどでも、共通テストの分析がたくさん出ています。

なんとなく「英語は苦手だから避けよう…」と考えるのではなく、「英語のリーディングが遅いから、速読練習を増やそう」といったように、自分に合った対策を考えていくためにも、情報収集は欠かせません!

1日30分でも「共通テスト用の勉強」を始める

最初からいきなり何時間も勉強する必要はありません。大事なのは、「共通テストに向けた勉強」を毎日の生活に少しずつ取り入れることです!

たとえば、

  • 英語:共通テスト形式の英文を1題読む
  • 数学:過去問の1問だけ解いてみる
  • 国語:評論文の読解問題に触れてみる

など、どんなに短くても「共通テストのスタイルに慣れる時間」を日々つくることが、のちの大きな力になります。最初のうちは「こんなに文章が長いの?」と驚くかもしれませんが、慣れれば確実にスピードも精度も上がってきます。

二次試験 対策

自習が苦手な人は「勉強環境」を整えることから始めよう

共通テストの勉強を始めたいけど、家だと集中できない、スマホを触ってしまう、何となくやる気が出ない…。そんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。勉強のスタートでつまずかないために、まずは「環境」を整えることが意外と大きなポイントになります!

おすすめの方法は、次のようなものがあります。

  • スマホを物理的に遠ざける(別の部屋に置く)
  • タイマーやポモドーロ・テクニック(25分集中+5分休憩)を活用する
  • 図書館や自習室など、集中できる場所に身を置く
  • “勉強だけに使う机”やスペースを家の中に作る

また、毎回「何をやるか」を明確にしてから勉強を始めると、ダラダラと迷う時間が減ります。たとえば「今日は英語長文1題だけ」「数学ⅠAの基本問題を10問だけ」といった具合に、目標を小さく具体的にするのがおすすめです!

自習が苦手だからといって、自分に才能がないと決めつける必要はありません。実際、多くの受験生が「環境」を工夫することで、集中力や継続力を手に入れています。

「やる気」は自然に湧いてくるものではなく、「やり始めることで生まれてくる」もの。少しの工夫で、勉強の習慣化は十分に可能です。まずはできる範囲で、あなたに合った“集中できる空間”をつくってみましょう。


共通テスト対策で「ありがちなミス」とその対処法

共通テストの勉強を始めたばかりの時期に、ついやってしまいがちな“あるある”ミスと、その回避方法も紹介しておきます!

ミス①:教科を偏って勉強してしまう

「数学が苦手だから、ずっと数学ばかりやる」
「英語が好きだから、英語ばかり勉強する」

このように、苦手科目に偏ったり、逆に得意科目ばかり手をつける人は多いです。しかし、共通テストでは“総合点”が非常に重要です。1科目だけ高得点でも、他で大きく失点してしまうと全体の得点が伸びません。

おすすめは、「1日1教科」ではなく「1日2教科以上」に取り組むスタイル。バランス良く触れることで、どの教科も「共通テストモード」に慣れていくことができます。

ミス②:問題を解くだけで終わってしまう

共通テストの問題は、1つ1つに工夫が凝らされています。「なぜその選択肢が間違いなのか」「どの部分を読めば正解が導けたのか」をしっかり分析することで、はじめて力がついていきます。

正解・不正解に一喜一憂するのではなく、「振り返り」「解き直し」を丁寧にすることで、得点力は格段に上がります。

受験対策 新高2生

初学者におすすめの参考書・問題集(2025年度版)

ここで、共通テスト対策を始めたばかりの人におすすめの市販教材を紹介しておきます。以下はいずれも「基礎固め」「形式に慣れる」ことに向いているものです。

【英語】

  • 『共通テスト英語リーディング 基礎ドリル』(河合塾)
  • 『やっておきたい英語長文300』

【数学】

  • 『共通テスト実戦対策問題集 数学ⅠA・ⅡB』(駿台文庫)
  • 『Focus Gold(基礎編)』

【国語】

  • 『きめる!共通テスト現代文・古文・漢文』
  • 『共通テスト過去問研究 国語』(教学社)

【全科目共通】

  • 『共通テスト総合問題集』(Z会)
  • 『共通テスト スタートアップ模試』(各予備校)

あくまで一例ですが、自分の学力や進度に合わせて「解きやすそう」「続けられそう」と思えるものから手をつけてOKです!


最後に:迷う時間より、動き出す時間を大切に

共通テストは、対策にかけた時間がそのまま成果に繋がる試験です。まだ成績が伸びていないうちでも、コツコツと取り組んでいる人が、夏以降に一気に点数を伸ばすことはよくあります。

大切なのは、「完璧なプラン」を立てようと悩みすぎることではなく、「今できること」を少しずつ実行に移していくことです。

  • 毎日30分、共通テスト形式に触れる
  • 模試の復習を丁寧にやってみる
  • わからない問題は質問できる環境をつくる

こうした積み重ねが、自分の自信になり、本番での強さに変わっていきます。

「何から始めればいいか分からない」と感じている人こそ、まずは小さな一歩を踏み出してみてください。数ヶ月後、見える景色がきっと変わっているはずです!

また共通テスト対策に何から手をつけていいか分からない、勉強のペースがつかめない…そんな悩みを感じたら、ひとりで抱え込まずに「東大寺子屋」をのぞいてみてください。
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この記事を書いた人

学年:東京大学3年
学科:工学部
得意科目:数学・物理
座右の銘:初心忘るべからず
【受験を目指す皆さまへ一言】
勉強に不安を持つ方たちの役に立てるような記事を書けるようがんばります!

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